2012年3月24日土曜日

米軍空中写真の簡易幾何補正

米軍空中写真に古長沼の名残と考えられる湿地の情報を発見しましたので、この写真をGIS(地図太郎PLUS)で簡易幾何補正して、別のソフトで3D表現して分析することにしました。
空中写真の簡易幾何補正は初めてですが、GISソフトの機能を利用して、見よう見まねで、「だいたい地図と合っていればよい」ところまで持って行きました。
終戦直後の昭和21年の長沼付近は下志津演習場が開拓地に変わったばかりで、現在の地図と直接対比できる地物が少ないので、現在のオルソ化された空中写真を補助線のように使って、次のようなステップで簡易幾何補正しました。

1 最近のオルソ補正された空中写真を国土地理院ホームページからダウンロードして、GIS上に配置する。
・オルソ化されていますので、GIS上のマップに位置合わせすることは容易です。

2 GIS上で最近の空中写真に合わせて米軍空中写真を配置する。
・空中写真どうし比較することによって、地形や古い民家など対比できるものが多く、米軍空中写真がどのように歪んでいるかわかります。同時に米軍空中写真と現代地図で対比できる地物もおおよそわかってきます。

GIS上に補助線的に使う最近空中写真と米軍空中写真を並べた画面

3 GIS上で米軍空中写真の4隅をつまんで変形して現代地図と合うようにする。
・GIS上から補助線的に利用した最近空中写真は外します。米軍空中写真をゆがませることで地図に合わせて、補正します。

GIS上での補正作業が済んだ画面

地形の起伏が少ない土地であるためか、思っていた以上に精度の高い幾何補正ができたように思いました。

次の記事で、米軍空中写真を3D表現するところまで持って行きたいと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿