2012年4月20日金曜日

横戸河岸段丘の復元

1949年に米軍が撮影した空中写真を実体視すると横戸河岸段丘の南の部分が現在より広い範囲で確認できます。(※)

米軍撮影空中写真実体視で確認できる河岸段丘
1949年撮影

凹地平坦面が観察できます。東側の急斜面は段丘崖、西側の崖は天保期印旛沼堀割普請の捨土土手の崖です。

この空中写真を簡易幾何補正してGISに取り込み、地形段彩図、DMデータ(千葉市提供)、千葉第1段丘a分布と一緒に表示して、次に示しました。

米軍空中写真+地形段彩図+DMデータ+千葉第1段丘a分布

この図から、現在横戸台団地に隣接する京成バス駐車場となっている場所にまで、かつて河岸段丘面が分布していたことが確認できます。

その段丘面はその後埋め立てられ、現在京成バス駐車場として利用されています。

京成バス駐車場
横戸台団地端から北方向を撮影

バス左の樹林は普請捨土の土手、正面奥の電波塔付近は埋め立てられていないため、現在でも河岸段丘面が残存しています。

次に横戸河岸段丘が残存しているところと埋め立てられたところの断面図を掲載します。

断面図位置

A-B断面

C-D断面

この断面に埋め立てられる前の河岸段丘崖と段丘面の概形イメージを復元して記入しました。

C-D断面を見ると、西岸(Dのある岸)にもほぼ同じ高度の河岸段丘が存在します。次の記事からこの河岸段丘について検討します。

*    *    *

※ 空中写真を実体視したとき生じる自分の感覚(地表の凸凹の感覚)を、できるだけそのままパソコン上で3D図に表現したいのですが、その方法を見つけていません。そうしたことが個人のパソコン上で可能なソフトを探しています。

0 件のコメント:

コメントを投稿