2013年10月29日火曜日

下総上位面の大局把握

花見川流域の小崖地形 その48

柏井小崖(柏井断層)の縦ずれ量を計測するというミクロな検討をしようとして、ふと気がつくと下総上位面の大局的把握、基本的特性の把握が出来ていないことに気がつきました。この記事では急遽下総上位面の大局的把握をしたいと思います。
下総上位面の基本的特性の把握は引き続き、別記事で行います。

1 下総上位面の分布
次の図は下総上位面検討のための専用地形段彩図(2013.10.27記事「下総上位面の微地形検討のためのツール作成」参照)に、「千葉県の自然誌 本編2 千葉県の大地」(千葉県発行)に掲載されている下総台地西部の地形面分布図(原図は杉原(1970))をオーバーレイしたものです。ハッチ(斜め線)で示される所が下総下位面、黒塗りが千葉段丘です。

地形段彩図と地形面分布図のオーバーレイ図
地形面分布図(原図は杉原(1970))は「千葉県の自然誌 本編2 千葉県の大地」(千葉県発行)から引用

このオーバーレイ図から、この付近の下総上位面の分布は次のようになります。

下総上位面の分布
地形面分布図(原図は杉原(1970))の情報を、現地の状況から一部修正して扱っています。
図示した部分の黒色及び紺色以外の色で示した台地が下総上位面であることを示します。

2 下総上位面の作業上の地形面区分
検討している小崖地形(断層地形)との関連で、下総上位面を次のように作業上の区分を行いました。

作業上の地形面区分

こうした地形面区分および名称を付与することにより、効率的に地形面の特性を把握し説明できるようにしたいと思っています。

なお、柏井検討面・花島検討面・犢橋検討面・長沼検討面と四街道検討面の関係が不明であるので、区分線を重ねてあります。

勝田検討面、志津検討面は当面の検討からは外します。

位置がわかるように、参考までに作業上の地形面区分を標準地図にプロットした地図を掲載します。

参考 作業上の地形面区分
基図は標準地図(電子国土ポータルによる)

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