2013年12月1日日曜日

勝田高津レーキのモデル対応

花見川流域の小崖地形 その67 (5mメッシュDEM図を読む 6)

1 勝田高津レーキ付近の地形段彩図

勝田高津レーキ付近の地形段彩図は次の通りです。

地形段彩図

2 真性レーキの分布

勝田高津レーキ及び柏井レーキ、和良比レーキ、吉岡レーキの分布は次の通りです。

4つの真性レーキの分布

位置が判る様に、基図を標準地図にしてこの図を示すと次のようになります。

4つの真性レーキの分布
基図は標準地図(電子国土ポータルによる)

3 勝田高津レーキのモデル対応
勝田高津レーキの構成部分について、真性レーキのモデルに対応させて色分けして示すと次のようになります。

勝田高津レーキのモデル対応

次のような特徴があります。

ア A線(原始平行河川)、B軸(変位軸合流河川)、C線(変位軸合流河川)、D線(截頭原始平行河川)全てを見つけることができる。

イ A線とB軸はほぼ直交している関係にある。

ウ A線とD線はほぼ同一方向の北北東方向へ向かって流れている。

エ C線はA線およびD線と異なる方向(ほぼ真北方向)に向かって流れている。

オ B軸すぐ北にオタマジャクシ状地形(台地上の浅い盆状地形)[勝田台団地付近]があり、その部分ではD線が欠落している。

エのC線の方向がA線・D線の方向と異なるという事象については印旛レーキの形成との関係で説明できそうだと直感しています。印旛レーキの説明の際にその理由について検討します。

オのオタマジャクシ状地形はその大規模なものが印旛レーキの北[印西市高花付近]にもあります。
真性レーキの形成(向斜軸等の発生)と連動しているような地殻変位であるのか、独立した地殻変位なのかいまのところ見当がついていませんが、浸食地形ではなく変動地形であることは確実であると考えます。
オタマジャクシ状地形の成因と真性レーキとの関係についても印旛レーキの説明の際に検討します。

つづく

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