2014年9月8日月曜日

擬似「縄文遺跡分布図」のヒートマップ作成

花見川地峡史-メモ・仮説集>3花見川地峡の利用・開発史> 3.1埋蔵文化財データに基づく地域特性基礎検討>3.1.28擬似「縄文遺跡分布図」のヒートマップ作成

縄文遺跡の密集した場所や密度を検討するために、擬似「縄文遺跡分布図」(縄文時代 埋蔵文化財が存在する町丁大字プロット図)のヒートマップ(密度図)をつくってみました。

ヒートマップ(密度図)はドットマップをカーネル密度推定というアルゴリズムで計算して分布図に表現したものです。

ヒートマップの作成は、QGISに千葉県の縄文時代遺跡6657箇所の地図上の位置(ただし正確な位置ではなく、その遺跡が存在している町丁大字の中央位置)をドットマップで表示し、QGISのヒートマッププラグインを利用して作成しました。

ヒートマッププラグインでは「半径」というパラメータがありますので、半径2000m、5000m、10000mの3種のヒートマップを作成してみました。

擬似「縄文遺跡分布図」のヒートマップ3種

半径の数値によって密度の抽象度が変わってきます。検討内容によって適切な抽象度のヒートマップを使えばよいと思います。

このブログでは、元データが正確な遺跡位置ではなく、町丁大字の中央位置という大雑把なものでありますから、あまり精密な検討をしても意味がありません。同時に抽象化しすぎても地形・地物等との対応が不明確になります。
そうした観点から、当面半径5000mのパラメータで作ったヒートマップを検討に利用することにします。

参考までに元データのプロット図とヒートマップを重ねると次のようになります。

参考 プロット図とヒートマップ

なお、プロット図は見かけ上同じ町丁大字に多数の遺跡があっても、1ドットになります。この場合、実際はGIS上では多数のドットが存在していて、たまたま位置が重複しているだけです。

ヒートマップはGIS上の情報である6657ドットを全部使っていて、見かけ上のドットだけから描いた図ではありません。

ヒートマップをよく見ると、自分の予想(先入観)と大きく異なるところがあります。

次の記事でじっくり検討します。

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