2015年2月23日月曜日

上ノ台遺跡 鍛冶遺物出土住居趾

花見川地峡史-メモ・仮説集->3花見川地峡の利用・開発史> 3.4〔仮説〕律令国家の直線道路、東海道水運支路の検討>3.4.72 上ノ台遺跡 鍛冶遺物出土住居趾

上ノ台遺跡では鍛冶遺物等が出土した住居趾が4軒ありますので整理しておきます。

上ノ台遺跡の鍛冶遺物等出土住居趾
写真は「千葉・上ノ台遺跡 付篇」「千葉・上ノ台遺跡 図版編2」から引用

V-60住居趾「床面付近から鉄滓が数点出土している」
X-48住居趾 「羽口出土(土製品、位置:覆土、裾径10.5㎝、現高10.1㎝、脚部1/4残、上部がコークス状に多孔質となり黒色を呈する。胴部中位まで熱が伝わり粗れている。多孔質になる範囲は外面の方が広い)」
2K-45住居趾 「鉄滓出土 4.5㎝-2.8㎝-2.1㎝、2.9g、一部に砂粒の酸化物が付着している。繊維状の酸化した付着物あり。」
2W-31住居趾「鉱塊出土」

「千葉・上ノ台遺跡 付篇」ではV-60住居趾出土鉄滓とX-48住居趾出土羽口付着スラグについて化学分析等を行い、鉄滓は鍛錬鍛冶滓、羽口は鉄羽口であると判定しています。また鍛冶工房は1時期1軒と想定しています。

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