2016年1月17日日曜日

開発前空中写真による古代道路線形復元の可能性

花見川地峡史-メモ・仮説集->3花見川地峡の利用・開発史> 3.4〔仮説〕律令国家の直線道路、東海道水運支路の検討>3.4.268 開発前空中写真による古代道路線形復元の可能性

話題が日替わりになってしまいますがお許しください。

2015.12.27記事「学習 台地上の溝状古代道路の例」で鳴神山遺跡の近くの印西市小倉台の大塚前遺跡の出土道路について学習しました。

この道路の延長上がどうなっているのか気になっていたので、調べたところ、開発前空中写真に線形模様を発見しましたので報告します。

大塚前遺跡出土道路の延長上に発見した線形模様
空中写真は国土地理院サイトからダウンロードして引用。
発掘写真は「千葉ニュータウン埋蔵文化財調査報告書Ⅱ図版編」(1973、千葉県開発庁・財団法人千葉県都市公社)から引用。

東側も小さい谷津を超えて台地上に線形模様が続いています。

大塚前遺跡付近の開発前空中写真(1966年撮影、MKT663X C2B-2)
国土地理院サイトからダウンロードして引用。

東側は直線道路の北側の弓状にカーブした線形模様が古代道路に対応しているのではないかと考えます。

私の目が発掘道路の延長上付近にある無数の線形模様の中から、好都合のものだけ(無意識レベルで)恣意的に集めている可能性はあります。

しかし、おそらく誰が見てもこの線形模様を見ることはできます。

下総台地上の出土古代道路近くで、類似の線形模様を調べ、開発されていない土地があれば、そこで実験的に発掘すれば、このような線形模様が古代道路線形を本当に示しているのか、そうでないのか判明します。(鳴神山遺跡の西隣台地にはそのような場所があります。)

開発前空中写真が古代道路線形復元に大いに役立つ可能性を感じ始めました。



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