2017年2月8日水曜日

千葉県の貝塚学習 時期対応

大膳野南貝塚発掘調査報告書の学習をするための基礎知識習得のために「千葉県の歴史 考古4 (遺跡・遺構・遺物)」(千葉県発行)の貝塚の項を学習します。

1 全国標準時期区分と千葉県現場における時期区分の対応関係

この図書には次の縄文時代の時期区分(表)と8枚の貝塚分布図が掲載されていています。

縄文時代の時期区分
「千葉県の歴史 考古4 (遺跡・遺構・遺物)」(千葉県発行)から引用

8枚の貝塚分布図
(図書では6ページにわたって掲載されている図を引用者が1つの画像に編集)
「千葉県の歴史 考古4 (遺跡・遺構・遺物)」(千葉県発行)から引用

表「縄文時代の時期区分」は千葉県の縄文時代遺跡全てを見渡して総合考察した結果であると考えられます。

全国との対比で表の左端に草創期、早期、前期、中期、後期、晩期の区分がありますが、千葉県縄文時代遺跡から読み取れる「大きな変化・画期」から区分される時期はⅠ期~Ⅷ期ということになります。

縄文時代の全国標準時期区分と考える草創期~晩期区分と、千葉県現場における時期区分Ⅰ期~Ⅷ期とは1:1では対応しませんので、詳しい対応は土器形式レベルで行うことになります。

つまり否が応でも土器形式に関する知識が無ければ縄文時代の時期区分つまり縄文時代内部のでの時期的感覚、時間感覚を持つことは不可能であることを理解しました。

これまであまりに専門的過ぎて敬遠していた土器形式について、今後泥縄式になりますが学習を始めることにします。

2 大膳野南貝塚発掘調査報告書の記述時期区分と貝塚分布図との対応

大膳野南貝塚発掘調査報告書の記述時期区分と貝塚分布図(Ⅰ期~Ⅷ期区分)の対応関係を図解で整理しました。

千葉市大膳野南貝塚発掘調査報告書の縄文時代時期区分別記述と「千葉県の歴史」時期区分、貝塚分布図、古地理の略対応

大膳野南貝塚発掘調査報告書の記述を理解するために千葉県の貝塚について学習するのですが、そのためには発掘調査報告書の時期記述単位と全国標準時期区分と千葉県現場時期区分(Ⅰ期~Ⅷ期区分)の3つの時期単位を対照させる必要があります。

その3つの対照を可能にする指標が土器形式ということになります。

土器形式変遷の基礎知識が無ければ学習の進展は望めないことを思い知らされます。

次の記事から千葉県貝塚分布図の学習考察を行います。

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