2017年5月18日木曜日

西根遺跡 土器学習着手

西根遺跡の発掘調査報告書の土器情報が精緻であるので、その情報を分析すれば西根遺跡に関する見立て検証に役立つに違いないと考えます。
土器分析事前シナリオをつくるだけの知識も経験もありませんので行き当たりばったりになりますが、とにもかくにも土器分析学習に着手します。

1 出土土器量
集中地点別に土器出土量をグラフにすると次のようになります。

西根遺跡出土加曽利B式土器数量(総破片数)

西根遺跡出土加曽利B式土器数量(総重量g)

2 観察土器数
発掘調査報告書で復元観察している土器数は次の通りです。

西根遺跡観察土器数
観察土器数は出土土器量と集中地点別に比例しています。

3 観察土器の精製土器と粗製土器の割合
観察土器と精製土器の割合を集中地点別に見ると次のようになります。

西根遺跡 精製土器と粗製土器の割合

第4集中地点で精製土器の割合が高まり、特徴となっています。今後の分析で注目したいと思います。

4 土器の大分類
精製土器と粗製土器の区別をすることなく土器の形を大分類すると次のようになります。

西根遺跡 観察縄文土器の分類

これを集中地点別にみると次のようになります。

西根遺跡 観察土器の集中地点別分類別組成

第4集中地点で鉢の割合が増えています。3の特徴と連動しているようです。

5 土器の詳細分類
発掘調査報告書の土器詳細分類を自分自身が理解するために整理しました。

西根遺跡出土土器の分類

この詳細分類による出土数は次のようになります。

西根遺跡 縄文土器組成

このような土器詳細分類が西根遺跡の特性を露わにするうえでどのように役立つのか、役立たないのか、現状の自分レベルでは分かりませんが、分析を続けることにします。
先行している作業では、上記西根遺跡縄文土器組成を集中地点別に整理すると特徴が出ているようです。

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