2017年6月23日金曜日

西根遺跡 QGISを使った小グリッド分析方針

老体に鞭打ってQGIS操作技術を習得して、西根遺跡における小グリッド(2m×2m)GIS分析が出来るレベルまで到達できました。
この2週間ほど、QGISの初歩的操作技術習得に明け暮れたことになります。

作成したグリッドに発掘調査報告書の番号をラベルとして表示させた様子

土器総重量を発掘調査報告書の区分で表示させた様子

土器総重量の小グリッド分布図

QGISには数値の区分法(分類法)が沢山用意されていてそれを使うこともできます。

土器総重量と土器片総数を同じ分類法、区分数で表示比較した様子

技術的基礎が整いましたので次の分析を行って西根遺跡の正体を浮かび上がらせ(ることの一環の作業を行い)、同時にQGIS操作を楽しむことにします。

1 土器重量と土器片数の関連分析
土器重量/土器片数を算出して分布を見ることにより、使える情報が生まれるか検討します。
・1片あたり重量が大きい小グリッドは壊れの少ない大物土器が多かった場所であり、その場所がもし土器重量や獣骨重量の大きい小グリッドと別の場所に現れれば、空間の意味付けに使えるかもしれない。

2 土器重量と獣骨重量の関連分析
土器重量と獣骨重量の関連を2017.06.01記事「西根遺跡 水辺祭祀濃密さの空間評価」とは別の視点で行う予定です。

次のような視点を検討しています。

土器重量と獣骨重量の関連分析の視点

参考 2017.06.01記事「西根遺跡 水辺祭祀濃密さの空間評価」における分級評価

3 祭祀重要空間(小グリッド)を対象とした接合土器片分析
1と2の検討から浮かび上がる祭祀重要空間(小グリッド)を対象に復元土器の接合片分布を検討して、土器が水路から持ち込まれたもの(丸木舟で運搬されたもの)であることを検証します。

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QGISの初歩的操作がある程度自由にできるようになってみると、その操作性、高機能性、表現力など期待以上のものがあり趣味活動のおもちゃとしてしばらく熱中しそうです。

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