2018年3月7日水曜日

土坑(体積類型)の時期別分布 集落衰退消滅期

大膳野南貝塚後期集落 土坑の再検討 4

この記事は2018.03.06記事「土坑(体積類型)の時期別分布 集落最盛期」のつづきです。

3-5 堀之内2式期の土坑と竪穴住居

堀之内2式期の土坑と竪穴住居
特大土坑が遺跡中北部に存在していて、この時期の主食貯蔵庫であったと考えます。この場所は前期(堀之内1式期)から踏襲しています。
竪穴住居直近に日常的送り場が想定される土坑が、竪穴住居から離れた場所に非日常的送り場が想定される土坑が分布します。遺跡南西部の大土坑は発掘調査報告書で土坑墓の可能性があるものとして記載されています。(追って別記事で詳細検討予定)

3-6 堀之内2~加曽利B1期の土坑と竪穴住居

堀之内2~加曽利B1期の土坑と竪穴住居
いずれの土坑も竪穴住居から離れています。中土坑は貯蔵庫、小土坑は非日常的送り場として想定しておき、情報の蓄積を待ちます。

3-7 加曽利B1~B2式期の土坑と竪穴住居

加曽利B1~B2式期の土坑と竪穴住居
集落終末期の姿です。北貝層にかかる中土坑3基が貯蔵庫、竪穴住居から遠く離れた中土坑と小土坑が非日常的送り場ということでしょうか。情報の蓄積を待って検討を深めます。

つづく

0 件のコメント:

コメントを投稿