縄文土器学習 522
有吉北貝塚学習に関連して急遽阿玉台式土器学習をしています。この記事では縄文中期阿玉台式土器(千葉市根崎遺跡)を3Dモデルで観察します。
1 縄文中期阿玉台式深鉢(千葉市根崎遺跡) 観察記録3Dモデル
縄文中期阿玉台式深鉢(千葉市根崎遺跡) 観察記録3Dモデル撮影場所:千葉市埋蔵文化財調査センター
撮影月日:2020年2月4日
ガラス面越し撮影
実寸法付与
3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v5.016 processing 138 images
展示の様子
展示の様子
3Dモデルの動画
2 GigaMesh Software Frameworkによる展開
GigaMesh Software Frameworkによる展開 テクスチャ
GigaMesh Software Frameworkによる展開 ソリッド
GigaMesh Software Frameworkによる展開 分析用加工1
GigaMesh Software Frameworkによる展開 分析用加工2
3 観察メモ
3-1 把手部の曲面
把手部の成す曲面が土器曲面と正反します。大いに意味があるデザインであると考えられます。
土器曲面と把手部は逆世界を表現していると直観(空想)します。
把手部と土器の曲面が正反する様子
3-2 土器文様の解釈例
空想レベルですが、次のように土器文様を解釈し、後日総合検討の資料としてメモします。
阿玉台式深鉢(千葉市根崎遺跡)文様の解釈例
断面三角形の太い隆線(青点線)が口縁部と頸部と胴部を境界します。
また口縁部で、把手部と一般部を境界します。
この様子から、口縁部と頸部と胴部はそれぞれ異なる次元が表現されていると想定します。
口縁部はA把手部とB一般部で異なる次元が表現されていると想定します。
Aは天空界(伸びる把手が天空の高さを示す)であり、Bは地上界を表現していると考えます。
口縁部は空の上に存在している天空界と地上界が混在する世界を表現していると考えます。
頸部は天(空)を表現していると考えます。
胴部は地上界を表現していて、刻みのある隆線等で土地が区画されています。土地の区画は例えば集落ごとの利用占有空間を意味していると考えます。
口縁部と頸部の存在する点列沈線は雨や風などの事象を表現していると考えます。
以上すべて空想(妄想)ですが、この空想(妄想)が結果として間違っていたことが判れば、その時は正しい思考(正解)があるわけですから、とても喜ばしことです。空想(妄想)をメモした甲斐があるというものです。間違っていない、あるいは当たらずとも遠からずであったとすれば、狂喜乱舞の沙汰です。
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