○○珍百景などと称するテレビ番組で、意味がわからない構造物とか野外の装置を紹介することがよくあり、散歩人の1人としていつも興味をそそられています。大抵は、つくられた時の状況が消失したのだけれども、その後撤去する積極的必要性がないので放置されたものです。最初の状況が思い出せなくなればなるほど珍風景になります。
上の写真は、横戸緑地下のサイクリング道路脇に数十メートルにわたって設置される金網の柵です。平成元年に花見川区に転居してから、現在までこの金網はありますが、いまでもその機能についてぴんときません。金網の途中に途切れた部分がありどうもドアの跡のようです。水際に人が出ないようにするためにしては、途切れたところを使ったり、両端を廻れば行けますから、ほとんど意味がありません。人の背丈より高い金網の柵というものは人や動物が自由に出入りできませんという行動規制の強烈なサインです。無意識にまで働きかける記号です。だから、風景を鑑賞したり自由な散歩を愉しんでくださいという場所に置くことは、もしその必要性が無くなっているのならば避けたいものです。
この場所は戦前軍用軌道の鉄橋があった場所であり、橋脚の撤去や護岸補修などの工事が行われ、そのときの仮設安全柵が残ったのかもしれません。私の想像です。それにしては恒久的で頑丈な金網なので私の花見川珍風景の1つです。
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