私の散歩論

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2011年3月10日木曜日

緊急報告 隠れた釣り小屋の発見 追伸

新たな釣り桟橋
大型釣り小屋の完璧なカムフラージュ
 2月17日の記事(緊急報告隠れた釣り小屋の発見)で、花見川の素掘堀割部分で、これまで違法釣り小屋が存在しなかった弁天橋からは柏井橋の区間に、新たに違法釣り小屋が出現したことを報告しました。(弁天橋から下流200m地点)

 その後さらに残念な結果になっていることを報告します。
 1つは2月17日以降付近に5つの違法釣り桟橋が新たにできました。上の画像はその一つです。屋根が付いていないので小屋とは呼べませんが、屋根をつければ小屋になります。付近に豊富にあるマダケを活用しています。
 また、大型の釣り小屋は迷彩処理を完璧にしました。サイクリング道路からはまったく見えない状況になりました。
 これまで軽微なものを除いて際立った違法工作物がなかった場所に1ヶ月足らずの間に沢山の物件が生まれたことは残念です。年度末の行政の多忙を見透かしたようで、悪質だと思います。
 もし義侠心のある市民がこれらの物件に注意すれば、トラブル発生間違いなしです。

 このような物件がお咎め無しで、自由に作られると次のような社会的不都合が生じます。

1 釣り人によるゴミ散乱、それを引き金とした通行人のゴミ捨て増大
2 違法工作物の放棄による粗大ゴミの発生
3 釣り餌や釣り人の残った飲食物投棄、立小便等による水質汚染
4 釣り人の火の不始末による火災発生(自然の荒廃、人家への類焼)
5 増水時の流下ゴミ大量発生と河川施設への影響(釣り小屋が流下ゴミとなる)
6 釣り針、釣り糸の放置による野鳥生息環境への悪影響
7 水鳥の休息場や採餌場の喪失という自然破壊
8 違法工作物や通路造成による竹木の伐採、水際線の改変による自然破壊
9 釣り人や見学者の水難事故の発生
10 釣り人や利用者間のトラブル発生(場所取りなど)
11 釣り人や見学者による本来の静謐環境の破壊(集団で大声で談笑するなど)
12 清掃などの社会貢献活動をしている人々の活動意欲減退(違法が野放図なら活動してもしょうがない)
13 社会の公平性公正性を確保できない行政に対する不信や軽視の増大
14 隠れた場所に人がいることによる治安面での不安の増大
15 ホームレス小屋設置の誘発

 1~14は説明するまでもないことです。
 15ホームレス小屋設置の誘発は恐らく行政も気がついていないとおもいますが、一番厄介かもしれません。
 私は、以前、ある河川のホームレスの方120人を対象に、社会福祉専門家の指導の下、面談ヒアリングするという貴重な体験をしたことがあります。その中で、貧困や病気・障害と関係するほとんどのホームレスの方とは別に、川の近くの住民で野外生活を享受するためにホームレスの世界に入った方を何人も発見しました。実家は近くにある、しかし自分は釣りを自由にしたい、野外生活を自由にしたいのでホームレスをしているというわけです。
 このようなホームレスの方が生まれる素地は花見川に大いにあると直感します。沿川には高齢者が多く、野外活動を指向している人も多いです。現在の釣り小屋が宿泊を伴うホームレス小屋に発展しないと決め付けたら、油断することになります。一度ホームレス小屋が出来ると、方々から本当のホームレスの方がやってきて、村が出来てしまいます。そうなったら、河川管理者は手がつけられなくなります。そうした事態になる前に、ぜひとも事態の進展をくいとめたいものです。
 花見川は単なる1河川ではなく、土木遺産、文化遺産としての価値がある天保期の素掘堀割です。その維持管理に行政と市民が協働して取り組めるような仕組みがつくられ、油断が生じないようになることを希望します。

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