私の散歩論

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2011年8月26日金曜日

花見川台地八景の可能性

花見川流域のイメージと感想9 花見川台地八景の可能性

私撰花見川本川八景、私撰花見川支流八景を選定しました。それだけでは花見川の風景上の魅力をすべて伝えられないと考え、私撰花見川谷津頭八景を選定しました。次には私撰花見川園地八景を選定する予定です。

ところで、私撰花見川谷津頭八景を選定していて、その分布域から外れた地域、つまり台地上の浅い皿状の谷地形が谷津の最上流部にある場所で織り成されている風景について、気になりだしました。
これまで意識の表面では浅い谷の風景は「魅力」ではありませんでした。しかし、現場を散歩しているときの自分の感情を思い出すと、浅い谷の風景で「いい感じ」という記憶がいくつも出てきます。
これまで自分は意識の俎上にはあげてこなかったけれども、浅い谷の風景の魅力があるかもしれないと気がつきだしました。

次の写真はウインドウズ7の付録の壁紙です。極端ですが、こうしたなだらかなカーブを描く広い土地で、遠景に樹木や建物があると開放的な魅力の風景となります。

ウインドウズ7の付録壁紙

北海道富良野の観光地では、同じようになだらかにカーブした畑と点在する並木や家を点景にした風景が「商品」になっています。外国からもたくさんの人が訪れています。

北海道富良野の観光対象風景

このような風景ジャンルの魅力が花見川流域にもあると気が付きだしています。

既に高津川の谷津風景の参考として紹介した陸上自衛隊習志野演習場内の風景は浅い谷の風景の魅力の素質を表現しているものと考えます。

陸上自衛隊習志野演習場内の風景

次の写真は浅い谷の織り成す風景的魅力を表現しています。

小深川上流部の浅い谷の風景

宇那谷川上流部の浅い谷の風景

浅い谷の風景の場合、そのなだらかなカーブを見せるには、耕作地が広がる必要があり、同時にそれを強調する樹木や建物が少しだけあるという条件が必要だと思います。人家が多くなるとなだらかな地形のカーブがわからなくなってしまいます。また、樹林が多いと視線をさえぎってしまい、地形カーブは分かりづらくなると思います。

今後花見川流域を散歩するときには、台地上の浅い谷の風景も意識の俎上に乗せておき、気が付いた魅力を記録し、花見川台地八景を選定できるようにしたいと思っています。

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