私の散歩論

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2011年10月25日火曜日

oryzasan氏論文の感想と謝意

花見川河川争奪を知る23 花見川河川争奪の成因検討2 oryzasan氏の説と感想9

oryzasan氏論文「花見川の地学」第4章の感想と謝意を述べます。

感想
地下深部ブロックの動き

花見川河川争奪(oryzasan氏によれば単なる流域変更による分水界のずれ)の成因について、oryzasan氏は「地下深部のブロックの動きに起因するだろう」とイメージしています。

この論文や関係する論文を読ませていただくと、私も花見川河川争奪の原因の根っこには必ずや地下深部のブロックの動きがあると予感します。

地下深部のブロックの動きが表層地質・地形の世界でいくつかの事象連鎖を起こし、その事象連鎖が媒介項となり、花見川河川争奪を発生させたというモデルが考えられると思います。

地下深部のブロックの動きそのもの(例 隆起とか沈下)が直接花見川河川争奪を引き起こしたとは考えられません。地下深部のブロックの動きに起因する河川争奪媒介事象を見つけることが、成因検討になると考えています。
花見川河川争奪成因検討モデル

謝意
oryzasan氏に感謝

このブログにoryzasan氏が論文「花見川の地学」を寄せていただいたことに改めて感謝します。

おかげさまで、私自身が地史基礎学習を行うことができ、いくつかの勘違いや間違いを訂正できました。またoryzasan氏との論点の違いを検討するなかで、偶然ですが空中写真実体視というツールを獲得でき、花見川河川争奪の認識を一挙に深めることができました。それにより今後の私自身の検討展望を大きく切り開くことができました。

花見川河川争奪に関する表現の違いはありますがoryzasan氏の考える地形発達と私、あるいは白鳥氏が考える地形発達はほぼ同じものだと感じました。

機会が得られれば、現場でoryzasan氏から台地の地層観察についてご指導を受けたいと願っています。

oryzasan氏のホームページ「佐山自然誌通信 八千代市とその周辺の大地と森の歴史」を見させていただきました。台地と低地の自然史、花粉分析と八千代の森の歴史など豊富で充実したコンテンツに驚きました。すべて学術的に高度なものばかりです。このホームページを手がかりにして花見川流域の自然史の学習を深めたいと思っています。

(次の記事から、私[クーラー]の花見川河川争奪成因に関する考えをシリーズで掲載します。)

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