芦太川と仲東谷津の合流点にある円錐体地形に興味を持ちました。
次の写真は1949年に米軍が撮影した空中写真で、立体視すると円錐体に見える部分を示しています。
円錐体地形
米軍撮影空中写真(1945)
仲東谷津が芦太川に出る(合流する)部分で仲東谷津の堆積物がミニ扇状地的に貯まったと思い込み、崖錐と誤認してしまいました。
芦太川と仲東谷津の合流点が丁度谷頭浸食部になっていますから、この円錐体地形を堆積地形と考えるのは無理だと、後で気がつきました。
この円錐体地形を現在の地形にプロットしてみました。
円錐体地形
カシミール3D+5mメッシュ(フォトショップ「ドライブラシ」による変換画像)
数値は標高(m)
現在の地形は人工改変が行われていて、各所で平坦化していますが、大局的にみれば、もともとの地形が残っていると考えられます。
私が興味を持ったことの一つは、円錐体のように見える地形をつくったメインの営力は仲東谷津であり、それが浸食作用によると考えられることです。
次のような仲東谷津の河道の変遷の中でこの円錐体地形ができたと考えます。
円錐体地形の成因の想像
仲東谷津の細流が移動して、細流浸食谷底の軌跡がこの円錐体地形をつくったと想像します。
扇状地や崖錐など谷から平野に出たところで出来る円錐体の堆積地形とは別に、谷から広い場所に出たところで、円錐体の浸食地形ができるものなのか、地形学を学習してみたいと思います。
この円錐体地形の現在状況写真を次に示します。
写真1
写真2
写真位置図
(追伸 この記事を投稿してから、ブラウザーで上記「円錐体地形の成因の想像」図を見ると、扇状地の説明図そっくりです。浸食地形の説明図としてこれでよいか、自問自答の繰り返しになります。この記事の内容については、頭を冷やして、さらに検討を深めいたいと思います。とりあえず、自分の思考の到達点の記録として、この記事を掲載します。)
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