私の散歩論

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2012年2月2日木曜日

横戸4谷津の出口のない谷地形

横戸4谷津についても横戸1谷津~横戸3谷津と同じ作業を行い、同じような結果を得ました。

横戸4谷津の位置(旧版1万分の1地形図谷筋線図)
旧版1万分の1地形図は大正6年測量
青網は閉じた等高線で示される凹地

横戸4谷津の位置(DMデータ)
DMデータは千葉市提供

横戸4谷津の3Dレリーフ図
カシミール3D+5mメッシュによる
高さ10倍強調
この図は左が北、右が南

横戸4谷津の縦断面図の解釈
現代地形はカシミール3D+5mメッシュによる

地殻変動に伴う小崖1の成立に際してその南の地形面が相対沈下しただけでなく、南に傾斜したことを確認できます。
横戸4谷津の北下がりの縦断勾配が急であったため、地殻の傾動によって横戸4谷津の勾配の方向が逆転するまでには至らなかったと考えます。
横戸1谷津~横戸3谷津と異なる点は、横戸4谷津では谷地形が出口のない地形として存在していることです。

小崖1付近の横戸4谷津の谷地形
宅地造成(埋立、擁壁設置等)による改変が進んでいるが、出口のない谷地形は残っている。

出口のない谷地形がなぜ湖沼にならないで現代にまで伝わってきたのか、その理由に興味を掻き立てられます。
降った雨は全て地下水に涵養する漏斗のような役割を果たしている地形に違いありません。

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