私の散歩論

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2013年1月30日水曜日

現在の自然環境と風景を振り返る

「花見川流域資料7 現在の自然環境と風景」に掲載した過去ログをざっと読み返して、このテーマに関する活動を振り返ってみました。

 ●散歩の最中に次のような動物を観察しています。 ノウサギ、ハクビシン、オオタカ、キジ、ヤマドリ、コジュケイ、ホトトギス、カワセミ、各種カモ類、シギ・チドリ類、サギやカワウ、各種林間の小鳥、カメ、ヘビ、モグラやネズミ、コイ、ドジョウ…

 ●これらの観察地点をGISにプロットしてみると、花見川堀割の樹林と周辺の農地・ゴルフ場を軸にしてそこに濃く、そこから連続するように支流に向かって分布が続きます。 たとえば、カワセミの営巣場所と採餌場所を詳しく観察すると、花見川本川筋を根拠地とするとともに、勝田川、高津川をさかのぼって採餌場所として利用しています。コンクリート三面張りの高津川でカワセミを見かけたときはその意外さに驚きました。勝田川のさらに支川の横戸川の柵渠の下をカワセミが飛翔しています。

 ●このような観察に基づいて、花見川流域の自然環境重要度の評価私案を作りました。この私案では花見川本線筋(堀割部分)の重要性が最も表現したいところですが、同時に習志野演習場の自然と花見川本線筋を高津川を使って結ぶことの大切さも問題提起しています。世の中に、習志野演習場の自然と花見川の自然を結び付けようとす発想は、(花見川流域という実在をだれも意識していないので)これまでないと思います。

花見川流域の自然環境重要度
2011.09.04記事「自然環境上の重要ゾーン」収録

 ●散歩で楽しんだ花見川流域の風景を「私選花見川八景」として選定してまとめてみまた。これだけでは花見川流域の風景のよさを伝えきれないので、「私選花見川支川八景」、「私選花見川谷津頭八景」「私選花見川台地八景」「私選花見川流域園地八景」を選定し、遊んでみました。

 ●こうした遊びを通じて、花見川流域の風景特性に基づく流域区分をイメージしてみました。

風景上の流域区分イメージ
2011.08.28記事「風景上の流域区分イメージ」収録 

●散歩による自然や風景のこのような観察は、流域の自然を保全しそれを活かした地域づくりのための貴重な基礎資料になると考えます。

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