私の散歩論

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2013年8月9日金曜日

趣味におけるWEBプレミアム

たまたま読んだ日経2013.07.15記事「移動端末の効果が急上昇」という論文を読んで刺激を受けて、自分の趣味の特性について意識しました。

1 日経の記事
日経記事の内容は、賃金とICT利用の関係を分析して、パソコンよりも移動端末に賃金上昇の効果があることを述べています。
すなわち、コンピューター・プレミアム(コンピューターをよく使う人ほど所得が高い)という定説と矛盾した結果が現れていて、タブレット、スマートフォン、クラウドコンピューティングなど最先端のICTで可能となった「複数の業務を同時に遂行する新しい働き方」が生まれていると着目しています。

職場ではコンピューターを活用することは当然であり、それでプレミアムが生じる時代は過ぎ去りました。一方、移動端末を有効活用して同時に複数のプロジェクトにかかわる担当者ほど評価が高くなり、「多能事務職」と呼べるような新しい職種がうまれつつあると、この記事は述べています。そして、そうした新しい職種を導入して、グローバル市場の競争を勝ち抜くべきである、と断じています。

2 ICTプレミアム
この日経記事を読んで、世の中にICTプレミアムというものがあり、それが時々刻々と変化していることを意識することができました。

自分の趣味に移動端末活用はほとんど関係せずプレミアムもゼロだと思います。

しかし、自分の場合WEB活用は、私の趣味にプレミアムをもたらしていると意識することができましたので、記録しておきます。

気がついてみると、頭に思い浮かんだものだけでも次のような情報サービスをWEB経由で享受しています。

●国土地理院の電子国土ポータル
全国の25千分の1地形図を自分のGIS(地図太郎PLUS)の背景地図として自動利用できる。全国の地名検索ができる。

●国土地理院の地図・空中写真閲覧サービス
旧版地図や過去の空中写真を閲覧できる。(サムネイル閲覧であるが、print screenキーでファイルとして自分のパソコンに取り込めば、精細検討でなければある程度実用できる。空中写真は実体視もできる。)

●国土地理院の基盤地図情報
基盤地図情報(数値標高モデル)5mメッシュ(標高)の入手。(要利用登録)

●千葉県地質環境インフォメーションバンク
千葉県内の地質柱状図を閲覧できる。

●地質調査総合センターの地質図Navi
刊行された地質図を閲覧できる。

●千葉県ふさの国文化財ナビゲーション
千葉県内の埋蔵文化財包蔵地および国・県指定文化財の位置と概要を知ることができる。
リストをファイルとして入手することもできる。

●グーグルマップ、グーグルアース
場所の確認に多用している。

●千葉県内図書館横断検索
千葉県立図書館及び国会図書館、千葉県内の大学図書館、千葉県内のほとんどの公共図書館等を横断して図書所蔵情報を入手できる。

●千葉市図書館所蔵図書検索
千葉市立図書館の所蔵図書を検索できる。

J-STAGE
明治期以降の学術論文を検索し閲覧できる。代表的な学会誌については網羅されている。

●国立国会図書館の近代デジタルライブラリー
明治期以降に刊行された図書等のデジタル化資料を閲覧できる。(例 日本地理志料、千葉県印旛郡誌等)

●国立情報学研究所のWebcat Plus
文章から連想して図書を検索できる。あるテーマやキーワードに関連して、世の中にどのような図書があるのか知る上で有効。国立歴史民俗博物館からこのサイトの存在を教えていただいた。

●日本の古本屋
古書検索により古書店から古書を購入できる。値段の比較ができるので便利。

●一般のWEB検索
わたしはグーグルを使っています。図書や物品の通販購入、調べ事などに多用している。ある言葉を失念したとき、その関連語をWEB検索すれば、100%思い出せる。

10年前の自分はこれらのWEB機能を最後の2つ以外は全く使っていませんでした。5年前も似たり寄ったりです。
この23年でこのようなWEB機能を使い込むようになりました。

自分の過去と比較して現在の自分はWEBプレミアムを大いに享受していると意識できます。

WEBを使うことによって自分の趣味活動における知的生産物の付加価値を大いに高めていると実感できます。

さて、日経記事が指摘するようにICTプレミアムは時代とともに変化してしまいます。

自分にそれを置き換えると、現在のWEBプレミアムの状況に満足していたならば、時間の経過とともに付加価値を意識できるものは無くなってしまうと思います。

要するに現在のWEB活用が当たり前に感じるようになってしまうのは目に見えています。

自分がプレミアムと感じるような新たなICT活用はどのようなものであるか、絶えず意識しておき、その方向を見つけたいと思います。

その方向は、WEBで入手できるようになった多分野の良質で多量の情報を、分析して表現するための各専門ソフトを使いこなすことかもしれないと、うすうす感じています。



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