私の散歩論

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2013年11月22日金曜日

参考 5mメッシュDEMの重複読み取りについて

花見川流域の小崖地形 その60

2013.11.20記事「5mメッシュの広域利用開始」で述べたように、千葉県北部の約2320km2の範囲について、航空レーザ測量による5mメッシュDEM(基盤地図情報(数値標高モデル))をダウンロードして利用することにしました。しかし、情報をGISに投影してみると、一部情報が整備されていない地域が見つかりました。

その情報未整備部分については写真測量による5mメッシュDEMにより代用するしかありません。しかし、そうすると、どうしても航空レーザ測量による5mメッシュDEMと写真測量による5mメッシュDEMが重複してしまう部分が生じてしまいます。

その5mメッシュDEMの重複読み取りがGIS利用上どのようになっているのか、詳しく見てみました。

1 GISソフトの機能を使った地形断面図作成
次に、GISソフト(地図太郎PLUS)の機能を使って、航空レーザ測量による5mメッシュDEMの表示と地形断面、写真測量による5mメッシュDEMの表示と地形断面、2種の5mメッシュDEM重複読み取りの表示と地形断面を示します。

航空レーザ測量による5mメッシュDEMの表示と地形断面

写真測量による5mメッシュDEMの表示と地形断面

2種の5mメッシュDEM重複読み取りの表示と地形断面

この結果から、次の事柄が判りました。
ア 航空レーザ測量による5mメッシュDEMのみ読み込んだ場合の地形断面図の素データは航空レーザ測量による5mメッシュDEMによる。

イ 写真測量による5mメッシュDEMのみ読み込んだ場合の地形断面図の素データは写真測量による5mメッシュDEMによる。

ウ 2種の5mメッシュDEMの重複読み込みの場合の地形断面図の素データは、航空レーザ測量による5mメッシュDEMによる。

アとイは当然ですが、ウがなぜそうなるのか、理由は今後調べたいと思います。

GISソフト(地図太郎PLUS)の地形断面図作成機能の仕様上のなんらかの要件で、重複データがある場合、一方を採り、重複表示を避けているものと思います。

(航空レーザ測量による5mメッシュDEMのファイル名にはAが付き、写真測量による5mメッシュDEMのファイル名にはBがつくので、そのABの違いが関係しているのかもしれません。)

結果として、重複読み取り部分において、GISソフトの地形断面作成機能が、航空レーザ測量による5mメッシュDEMを優先していることはありがたいことです。

写真測量による5mメッシュDEMは、私が利用して致命的欠陥を有すると感じたことがあり、できるだけ使わないで済ませたいものです。2012.9.30記事「参考 2種の数値地図5mメッシュ(標高)による土木遺構認識の違い

2 GISソフトの地形段彩図表示
次の画像は、GISソフト(地図太郎プラス)に異なる5mメッシュDEMを読み込んで、地形段彩図を作ったときの画像比較図です。


異なる5mメッシュDEMで作成した地形段彩図の比較
上 航空レーザ測量による5mメッシュDEMのみ
中 写真測量による5mメッシュDEMのみ
下 航空レーザ測量による5mメッシュDEMと写真測量による5mメッシュDEMの重複

この比較図からわかるように下(2種の5mメッシュDEMの重複)は上と中の画像の重複となっています。そのために色が濃くなったり、模様が複雑になっています。

つまり、地形段彩図という平面表示では、2種の5mメッシュDEMの重複はそのまま表現されています。

地形断面図では重複表示されないのに、地形段彩図では重複表示されるということが判りました。

鬱陶しい画像になってしまいます。

しかし、重複データ(写真測量による5mメッシュ)を特定してそれを排除する作業を行うまでは、当面は我慢せざるをえません。

とりあえずはこのような利用上の特殊性を引きずりながら5mメッシュを活用することにします。


注 DEM: Digital Elevation Model

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参考情報 国土地理院webサイトで入手できる基盤地図情報(数値標高モデル)の説明資料(5mメッシュDEM部分の抜粋)


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