花見川流域の小崖地形 その70 (5mメッシュDEM図を読む 9)
和良比レーキと吉岡レーキの位置を示します。
和良比レーキと吉岡レーキの位置を示します。
和良比レーキと吉岡レーキの位置
2つのレーキともに花見川流域の外に位置しますが、花見川流域の褶曲変位地形が南東方向にどのように変化しているのか考える時、大変特徴的な変位地形ですので、興味を深めています。
和良比レーキ付近では宅地開発が行われていて、谷筋線が明瞭でな部分がありますので、旧版2万5千分の1地形図(「千葉東部」図幅、大正10年測量)の等高線表示から谷筋線をピックアップしました。
旧版2万5千分の1地形図による谷筋線のピックアップ
この谷筋線パターンを5mメッシュで作成した地形段彩図(現在地形)にプロットすると次の図になります。
結果として、宅地開発により谷筋が全く不明になったり、別の谷筋が生れたりということは無いことがわかりました。
地形段彩図にプロットした谷筋線
参考 標準地図にプロットした谷筋線
この情報をもとに、真性レーキモデルとの対応を考えると、つぎのようになります。
和良比レーキと吉岡レーキの真性モデル成分対応
和良比レーキと吉岡レーキ付近の地形は地溝と呼べるような変位があり、真性レーキが形成されたと考えますので、その地形について、次に詳しく検討します。
つづく
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