第4部 下総台地形成に遡る その18
1 3つの小崖(断層)の分布想定
3つの小崖(断層)の分布が宇那谷川(長沼)を超えて東側に分布していることに気がつきました。
その分布想定をまとめてみました。
3つの小崖(断層)だけでなく、どうしてもその存在を考えなければならない小崖(断層)も記入してあります。
3つの小崖(断層)の分布想定
地形段彩図+旧版1万分の1地形図に表示
3つの小崖(断層)の分布想定
標準地図に表示
次に3つの小崖(断層)の概要をまとめてみます。
2 柏井小崖(柏井断層)の東側延伸把握
2014.07.14記事「柏井小崖(柏井断層)がレーキ形成小崖であることに気がつく」で柏井小崖(柏井断層)をすでに、東側に延伸して把握し直してあります。
柏井小崖(柏井断層)が多数のレーキ状水系を形成しているという仮説
判らなかったことが一つ判る様になると、雪崩をうつように、次々に疑問が氷解して、地形の成り立ちの全体像が判り出します。
3 花島小崖(花島断層)の東側延伸把握
花島小崖(花島断層)は長沼をつくったり、小さな湖沼跡を残している、「静かな」地殻変動です。花島小崖(花島断層)にはレーキ状水系は1箇所もありません。これは花島小崖(花島断層)の南側地殻が南方向に下る傾動を伴ったため、小崖(断層)発生後、谷津を発達させるような水の流れが失われたためだと考えています。
この花島小崖(花島断層)の東側延伸部は、まことに静かな地形的影響(凹地や緩傾斜面等)を指標にして、東側に続くことを把握できます。
花島小崖(花島断層)の東側延伸把握
4 犢橋小崖(犢橋断層)の東側延伸把握
犢橋小崖(犢橋断層)の東側延伸部と考える地形は柏井小崖(柏井断層)の影響と比べると小さいですが、花島小崖(花島断層)と比べると大変明瞭な地形となっています。
ここまでの検討で、3つの小崖地形(断層地形)にそれぞれ個性があることがわかりました。
またそれらの3つのセットの北側(北東側)と南側(南西側)の隆起・沈降軸との関係が気になります。
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