ブログ記事はできるだけ毎日書こうとしています。趣味とはいえ、そうした習慣をつくり、その習慣の中で意味のある知的生産をしたいと考えています。
しかし、日々のブログ記事作成に意識が集中しすぎて、あるいは自分がはじめて出会った情報に熱中しすぎて、興味の大局観を一瞬見失ったり、あるいはぼやけてしまうようなことも間々あります。
そこで、1ヶ月とか2ヶ月に1回くらいのペースで、ブログ記事内容をふりかえり、内省(自己評価)し、今後のブログ活動の方向性を確認することにします。そのふりかえりを記事にして記録し、後日ふりかえりのふりかえりができるようにしておくことにします。技術者用語を使えば、ブログ活動をPDCAサイクル(※)に乗せるということです。
このブログ活動は、完全なる個人趣味活動であり、社会に組み込まれた業務とは無関係です。
しかし、活動内容の量が増大傾向にあり、質も向上傾向にあると思いますので、趣味にもかかわらず、活動自体の総合技術監理がそろそろ必要になってきたということです。
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参考 PDCAサイクル
PDCAサイクル(PDCA cycle、plan-do-check-act cycle)は、事業活動における生産管理や品質管理などの管理業務を円滑に進める手法の一つ。Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)の 4 段階を繰り返すことによって、業務を継続的に改善する。(Wikipediaから引用)
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この記事では2015年4月~5月のブログ記事をふりかえります。
1 主な出来事
●ブログ「花見川流域を歩く 番外編」の新規開設(2015.04.16)
●サイト「千葉県小字データベースの作成」の新規開設(2015.05.26)
ブログ「花見川流域を歩く 番外編」画面
サイト「千葉県小字データベースの作成」画面
2 主なブログ記事
2-1 遺跡学習
「東海道水運支路検討」で進めている遺跡悉皆学習として白幡前遺跡の検討等を行いました。
●白幡前遺跡の検討記事
八千代市白幡前遺跡から鍛冶遺物出土を知る
八千代市白幡前遺跡から出土した墨書土器検討のまとめ
墨書土器文字「饒」(ユタカ)の読解
墨書土器文字「小堤」(ショウテイ)の読解
墨書文字「廿」(ツヅラ)の拡散理由
墨書土器文字「廿」(ツヅラ)の読解
墨書土器文字の読解
墨書土器文字「廓」の意味
組文字「大一(たいいつ)」の出土分布
八千代市白幡前遺跡 墨書土器の文字検討 その5
八千代市白幡前遺跡 墨書土器の文字検討 その4
八千代市白幡前遺跡 墨書土器の文字検討 その3
八千代市白幡前遺跡 墨書土器の文字検討 その2
八千代市白幡前遺跡 墨書土器の文字検討 その1
八千代市白幡前遺跡 墨書土器出土の分布
八千代市白幡前遺跡 墨書土器の文字の意味
参考 千葉県墨書土器出土ヒートマップ作成
墨書土器出土件数千葉県第1位の八千代市白幡前遺跡の意義
千葉県における墨書土器出土件数上位25遺跡の把握
千葉県における墨書土器出土遺跡分布の把握
八千代市白幡前遺跡 寺院と接待施設のセット性確認で深まる遺跡理解
八千代市白幡前遺跡 ハマグリを食った場所はどこか
出土銙帯分布からわかること 追補
八千代市白幡前遺跡 出土銙帯分布からわかること
八千代市白幡前遺跡 古代寺院関連地名
八千代市白幡前遺跡 「村落内寺院」は存在しない
八千代市白幡前遺跡 馬2頭と人1人が捨てられた9世紀土坑
八千代市萱田地区遺跡 軍事兵站・輸送基地発展の様子(想定)
八千代市白幡前遺跡 竪穴住居消長を指標とした活動活発時期イメージ
八千代市白幡前遺跡 掘立柱建物を指標とした集落イメージの検討
八千代市白幡前遺跡は一般農業集落か?
八千代市白幡前遺跡の発掘情報分析に着手する
●内野第1遺跡等記事
内野第1遺跡出土古墳時代ハマグリについて
千葉市内野第1遺跡古墳時代集落の消長について
高台向遺跡の古墳時代土壙からカキ・ハマグリ出土を知る
花見川流域古墳空白地帯の検討
2-2 地名データベース作成
●地名データベース作成記事
佐倉市小字地名データベース完成
紹介 千葉県土地宝典
紹介 船橋小字地図 図版編 (滝口昭二著 平成13年発行)
四街道市小字地名データベース完成
千葉市花見川区幕張の小字地名「奈良熊」「実籾田」は勅旨田開発か
習志野市小字分布図
船橋市小字地名データベース完成
習志野市小字地名データベース完成
ささやかな野望
八千代市小字地名データベース完成
千葉市小字地名の層序学
千葉市小字データベースのプロトタイプ完成
2-3 自然風景
●自然風景記事
2015.05.25 今朝の花見川
2015.04.27 花見川の藤
フクロウを追いたてる小鳥
2015.04.16 今朝の花見川
3 ふりかえり
3-1 ブログ番外編の開始について
・ブログ本編では主に白幡前遺跡の学習と小字データベース作成の2本のシリーズ記事を継続して掲載しています。
しかし、記事作成のなかでこれらの継続記事とは趣のことなる、マニアックな興味が生れ記事にしたくなります。
しかしマニアックな記事をブログ本編に掲載すると私が描くブログイメージが損なわれるような気分にもなります。
そこで、思い切ってブログ番外編を立ち上げ、そちらの記事は自由奔放なマニアック記事を掲載することにしました。
この結果、自分の精神衛生も浄化し、全体としての活動生産性も向上しました。
ブログ番外編をつくったことは活動にプラスとなりました。
★今後ブログ番外編を引き続き有効活用して行きたいと思います。
3-2 小字データベース作成サイトの開始について
・千葉県小字地名データベース作成という「ささやかな野望」が現実味を帯びてきましたので、サイトを作成しました。
サイトを見ることで自分の活動を確認できるので、自分にとって必須です。
★引き続き小字データベースサイトを運用していきます。
3-3 白幡前遺跡の検討について
・白幡前遺跡の発掘調査報告書を個人が利用することに極めて大きな社会抵抗があることを記事にしました。
★公立図書館において発掘調査報告書の館外貸出を柔軟に行なっていただくよう、いつか要望したいと思います。
・白幡前遺跡において、建物(掘立柱建物、竪穴住居)、銙帯、ハマグリ、寺院、墨書土器を指標にしてゾーン毎の性格を検討しました。白幡前遺跡の他の遺跡とは違う特異な性格(兵站基地)が浮かび上がったと考えます。
ハマグリは一般的指標とはなりにくいですが、建物、銙帯、寺院、墨書土器についてはそれを指標にして下総国や全国を対象に調べ比較することができると考えました。
★建物指標(例 竪穴住居跡/掘立柱建物跡)のデータを遺跡毎に調べた資料が存在するか調べます。もしあれば下総国や全国レベルで検討し、白幡前遺跡の意義について検討します。
★出土銙帯の千葉県分リストが「千葉県の歴史 資料編 考古4(遺跡・遺構・遺物)」(千葉県発行)に掲載されています。このリストを電子化してその分布図を作成し、他の情報(墨書土器情報等)と比較検討します。
★千葉県内古代寺院について検討した学術論文を咀嚼して、古代寺院の意義について記事を書きます。
★墨書土器については千葉県や全国の分布図を作成して検討しました。今後、全国遺跡単位の墨書土器出土数について統計を取り、白幡前遺跡など千葉県内遺跡の墨書土器に関する意義(ランク等)について検討します。
★墨書土器の文字について人の移動(兵士の出征、官人の転勤・出張等)により遠隔地に伝播したものがあるか、検討してみます。
★なお、出土墨書土器の閲覧が実現すれば、それも記事にしてみたいと考えています。現物閲覧により、写真・スケッチ・リストから思考している状況と異なるなんらかの思考局面が生れると考えます。
・白幡前遺跡の2Cゾーンは陰陽師の活動ゾーンであると推定しました。
★この推定が正しいかどうか、関連する情報があるかどうか、発掘調査報告書をつぶさに検討してみます。
★千葉県内の他の奈良・平安時代遺跡に陰陽師関連の遺構・遺物が出土しているか検討してみます。
★準備が整い次第(情報を入手できてから)、近隣遺跡の検討に移ります。
3-4 東海道水運支路仮説検討の視点
★東海道水運支路仮説の検討を次の3つのレベルで行うこととし、それぞれの検討方法を記事にまとめてみます。
東海道水運支路の意義を考える際の地理的背景の広さによって検討方法が異なると考えたからです。
これまでは主に花見川-平戸川レベルで物事を考えてきましたが、白幡前遺跡が全国有数の墨書土器出土遺跡であることなどの情報を知り、単に花見川-平戸川レベルで東海道水運支路仮説を考えているのではあまりに検討視野が狭いと感じたからです。
●東海道水運支路仮説検討の視点
1 全国レベル
2 下総国レベル
3 花見川-平戸川レベル
3-5 地名データベース作成
・これまで千葉市など6市の小字リスト電子化を行い、それを集成してFile Makerでデータベースを作成しました。
★今後千葉県全域のデータベース作成をめざし、特に下総国付近地域のデータベース化を急ぎ、秋頃までには東海道水運支路仮説等の検討に役立つようにしたいと思います。
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