墨書文字「大万」(オオマンドコロ)は船尾白幡遺跡において9世紀第3四半期において優勢な文字となり、そのころ外部からやってきた勢力ではないだろうかと想定しています。
2016.07.21記事「船尾白幡遺跡 墨書文字に関する空間思考」参照
大万(オオマンドコロ)を千葉県墨書土器データベースで検索すると、千葉県では13遺跡から60件の出土が見つかりました。
その出土時期の多くは9世紀中葉から後葉が多く、また組文字になっているものが多くなっています。
その分布は次のようになります。
墨書土器「大万」が出土する遺跡
墨書文字「大万」を共有する一つの勢力が房総に、9世紀中後葉に急速に展開していった可能性を今後検討したいと思います。
参考図
東中山台遺跡群が存在する東京湾岸と船尾白幡遺跡付近とは馬搬送用の陸路で結ばれていた時期があり、その関係が気になっています。
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