私の散歩論

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2016年8月22日月曜日

参考 上谷遺跡 出土遺物GISデータのヒートマップ表現

2016.08.21記事「上谷遺跡 出土遺物GISデータ作成」で出土遺物GISデータを作成し、その概要を円グラフ分布図で表現しました。

円グラフ分布図は遺構から遺物がどのように出土しているか、その分布の様子を訴求力をもって表現することができます。

しかし、よくよく考えてみると、グラフ分布図で分布の様子を表現するということは、最終表現形式であると考えます。

話の最後に事柄の分布を訴求力をもって表現するためにグラフ分布図は有効です。

しかし、これから様々な検討を行う分析途上にあってはグラフ分布図は逆にそれを操作できない分だけ厄介になります。

グラフ分布図を操作して次のステップに進むことが困難です。

その点、ヒートマップは操作性に優れています。

そこで、2016.08.21記事「上谷遺跡 出土遺物GISデータ作成」と同じ情報をヒートマップで表現して、今後の検討に備えてみました。

なお、円グラフ対応データとヒートマップ対応データの変換方法はブログ花見川流域を歩く番外編2016.08.22記事「メモ 頻度データと全数データの変換操作」にメモしておきました。

1 上谷遺跡 墨書土器ヒートマップ

上谷遺跡 墨書土器ヒートマップと掘立柱建物分布オーバレイ

半径パラメータ25m

2 上谷遺跡 土器ヒートマップ

上谷遺跡 土器ヒートマップと掘立柱建物分布オーバレイ

半径パラメータ25m

3 上谷遺跡 金属遺物ヒートマップ

上谷遺跡 金属遺物ヒートマップと掘立柱建物分布オーバレイ

半径パラメータ25m

4 上谷遺跡 全遺物ヒートマッ

上谷遺跡 全遺物ヒートマップと掘立柱建物分布オーバレイ

半径パラメータ25m

5 検討

上に掲載した4枚のヒートマップが酷似していることが大変特徴的です。

特に墨書土器ヒートマップと金属遺物ヒートマップの分布状況が酷似していることから、集落における集団祈願行為と生産・防衛活動が密接に関係し、その場所が掘立柱建物群に囲まれた広場であることが判明しました。

墨書土器ヒートマップと土器ヒートマップの分布状況酷似は、土器というものが水や食品貯蔵、食器という実用機能をはるかに超えて、生産活動と密接な関係にある集団祈願行為の道具として重要な機能を有していたことを物語っていると考えます。

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