私の散歩論

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2016年9月13日火曜日

上谷遺跡 赤彩土器と内黒土器

2016.09.12記事「上谷遺跡 一気埋戻し竪穴住居が馬歩行空間を示す」で竪穴住居廃絶後の埋戻し様態によって、その場所が牧や厩舎に関係する空間であるか、否か、相関すると感得した様子を記事にしました。

その記事作成前後に、馬具出土遺構付近の遺構で赤彩土器や内黒土器が出土していることに気が付き、それが牧に関連するものであるかどうか確かめたくなりました。

そこで、寄り道ですが、赤彩土器と内黒土器出土遺構を調べてみましたので、その結果をメモしておきます。

なお、赤彩土器及び内黒土器の意義について十分な知識を所持していないので、今後学習を深めたいと思っています。

現時点では赤彩土器も内黒土器も通常の土器より作成に手間がかかるのですから、価値があるものであると考えます。

希少な品であったことは間違いないと考えます。

現代風に言えば一種のブランド品ということになると思います。

ですから、それを所持した集落住民は何らかの特性を有すると考えます。

その特性と牧とが何か関係するかもしれないという漠然とした予想からデータを作成してみました。

1 赤彩土器分布

次に赤彩土器出土遺構を示します。

上谷遺跡 赤彩土器出土遺構

赤彩土器出土遺構は、牧関連情報であると想定した「一気埋戻し住居跡」分布とぴたりと一致することはありません。

特に発掘区域の北端付近には赤彩土器は全く出土しないので、「一気埋戻し住居跡」とは分布がことなります。

しかし、なんとなく関連するような印象を持ちます。

参考 馬が歩いていた可能性のある空間(想定)

赤彩土器出土遺構分布が今後の検討で意味ある情報に価値が高まる予感がすることだけしか現状ではメモできません。

2 内黒土器分布

次に内黒土器出土遺構を示します。

上谷遺跡 内黒土器出土遺構

内黒土器出土遺構は牧関連情報と想定した「一気埋戻し住居跡」分布との関係を想定するのは無理のようです。

内黒土器出土遺構がどのような意味を持つのか、今後検討します。


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