私の散歩論

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2017年1月6日金曜日

地名「直道」(ナオミチ)の解釈 追補

2017.01.05記事「花見川河口津付近の地名「直道」(ナオミチ)の解釈」の続きです。


小字「直道」に隣接して小字「中扱」が、さらに「大扱台」、「大扱」があります。

注) 小字「中扱」、「大扱台」、「大扱」の存在は「絵にみる図でよむ千葉市図誌 下巻」(千葉市発行)掲載情報に従います。
角川千葉県地名大辞典付録小字一覧では、この小字は「中坂」、「大坂台」、「大坂」となっています。
角川千葉県地名大辞典付録小字一覧の情報は手で書かれた文字「扱」を「坂」に読み間違いした誤情報であると考えて、この記事を書きます。

昭和初期大字検見川の小字名

小字「中扱」、「大扱台」、「大扱」の読み方は「ナカコク」、「オオコクダイ」、「オオコク」であるか、「ナカシゴキ」、「オオシゴキダイ」、「オオシゴキ」であると予想します。

その意味は俘囚を扱(シゴ)いた場所に由来するのではないかと想像します。

直道(ナオミチ)には俘囚を中央政府社会に服属させるための教化施設があったと考えましたが、その付属野外施設が「中扱」、「大扱台」、「大扱」という小字名で伝わったのではないだろうかと想像します。

中央政府に服属しない俘囚を野外で肉体的にシゴイテ、強引に服属させたのだと思います。

小字「中扱」、「大扱台」、「大扱」が台地面から谷津底面まで広い範囲に広がっていることから、肉体的シゴキとは単純な暴力とか拷問の類ではなく、農作業や鉱工業関係などの肉体労働、危険労働、非衛生労働、技術労働等であったと想像します。

陸奥国蝦夷の日常労働とは異なる労働に強引に従事させて思想改造を図ったものと想像します。

俘囚が全国各地の開発地で有力な労働力となるように、思想改造するとともに職業訓練的な要素もあったに違いないと想像します。

検見川台地の小字群から、そこにあった俘囚中継施設のゾーニングをイメージすると次のようになります。

小字による検見川台地俘囚中継施設のゾーンイメージ(想像)

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