参考学習として、千葉県の陥し穴分布と炉穴分布の関係を考察してみました。
1 千葉県 陥し穴分布ヒートマップ
千葉県 陥し穴分布ヒートマップ
半径パラメータ5㎞、輪郭をトレース
陥し穴の時期はデータベース(ふさの国文化財ナビゲーション)で中近世の「シシ穴」を別建てにしていますから、ほとんど全て縄文時代のものであると考えます。
陥し穴の時代区分
2 千葉県 炉穴分布ヒートマップ
千葉県 炉穴分布ヒートマップ
半径パラメータ5㎞、輪郭をトレース
炉穴の時期はほとんど縄文時代早期であると考えます。
炉穴の時代
3 陥し穴と炉穴の関係
陥し穴と炉穴のヒートマップ対照図
陥し穴分布ヒートマップの赤色地域を炉穴分布ヒートマップに白点線でプロットしてみました。
陥し穴が赤色で炉穴も赤色の地域(A)は縄文時代早期の狩猟好適地を示していて、その場所に狩猟に従事した人々の生活があり、獲得した動物の干し肉や燻製を作成した場所であると想定できます。
陥し穴が赤色で炉穴は黄色や青色の地域(B)は縄文時代早期には未開発で、縄文時代前期以降に新規開発された狩猟好適地であると考えます。
陥し穴は黄色や青色で炉穴が赤色の地域(C)は縄文時代早期に、主に狩猟以外の生業に従事した人々の生活の場所であり、海産物や堅果類などの産物を乾燥させ保存食品を作った場所であると考えます。
0 件のコメント:
コメントを投稿