土坑体積だけから鋭い情報を引き出すことはできないと考えています。
他の情報(断面フラスコ・円筒、貝層、既知推察土坑墓、漆喰住居、野外漆喰炉…)と総合してこそ土坑体積も生きる情報になると考えます。
しかし、数量のある点・図形の立体グラフが簡易にできることになったので、この記事では立体グラフの観察法を開発する意味で土坑体積立体グラフをその立体性を生かして(ソフト操作性を生かして)観察してみました。
最初に立体グラフをくるくる回して、何が観察出来そうか予察思案してみました。
立体グラフの回転
次に立体グラフを子細に眺めてみました。
立体グラフの観察
この観察から次のような観察メモを作成することができました。
土坑体積立体グラフ観察メモ
観察メモを作成した感想
・グラフにするとその分布の観察が直観的に確信をもって行うことができるようになります。この効果は心理的に大きなものがあります。
数量を5段階に分けたり、数量を数値(テキスト)で書き込んだりして行う分布観察は、頭の中で演算しながら行う観察です。
地形を観察するのに、等高線地図で観察することは可能ですが、空中写真実体視すればその観察は疑問の余地が生れません。立体グラフは空中写真実体視に似ています。
・立体グラフはそれを回転させたり、視点を移動したり、拡大縮小したりしながら、動的に観察します。そこに手作業が生まれ、手作業と観察思考が組わさり思考が組織化されます。詳しい観察を体(手)で行うことになります。
一方分布図の観察は一般にそれを動かして観察することはありません。必要としません。目でみて観察します。体(手)がでてきません。したがって、静的な観察であり、観察思考は動的観察より弱くなります。観察時間が短くなり、観察結果のレベルも浅くなると考えます。
・恐らく立体グラフにしなければ判明しないことがらはほとんどないと考えます。しかし、立体グラフにすることによって自分の直観をそのまま活かせるので、観察効率は飛躍的に向上すると考えます。
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