私の散歩論

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2018年7月22日日曜日

「千葉県の歴史 資料編 考古4(遺跡・遺構・遺物)」の学習

大膳野南貝塚や西根遺跡など縄文時代遺跡に興味をもち、それらの発掘調査報告書を自分流で分析して楽しんでいます。そうした活動の中で折に触れ専門的基礎知識不足を自覚させられていますので、そうした状況を少しでも緩和するために趣味活動のサブ活動として専門的基礎知識に関わる学習活動や専門的情報整備(データベース整備)をある程度体系的に行うことに気持ちが向いています。
いろいろな学習や情報整備をしたいのですが、まず最初に「千葉県の歴史 資料編 考古4(遺跡・遺構・遺物)」(千葉県発行)の学習に着手したいと考えています。

「千葉県の歴史 資料編 考古4(遺跡・遺構・遺物)」(千葉県発行)
内容はとても興味のあるもので、これまでも折に触れて読み、学習してきています。特に第Ⅱ部第2章第2節縄文時代1遺跡・遺構(1)貝塚(執筆西野雅人)は大膳野南貝塚学習で何度も読み直し、何度かシリーズ記事にしました。貝塚以外も学習を深めたい論説ばかりです。
ただ、この本は1438ページあり「重く」「扱いづらく」気軽に利用しようという気持ちが生れづらく、利用を躊躇することがありました。もったいないことです。
また、出版が平成16年でそろそろ15年前の情報になりますから、いつまでも「つんどく」と賞味期限切情報ばかりになってしまいます。
そうした反省・心配もあり、縄文時代を中心にこの図書を詳しく読んで、消化(通過)しておきたいという気持ちになりました。
本来は全部一気に電子化して効率的学習をしたのですが、一気に自炊電子化するためのパワーと学習で得られる情報面利得のバランスが今は不明ですから、当面は必要部分だけのスキャンの繰り返しで対応します。学習が進み全部電子化が必要と判断する時がくれば、躊躇なく図書にカッターをいれて解体します。

この図書の目次は次の通りで、赤字の部分をまず集中学習するつもりです。
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千葉県の歴史 資料編 考古4(遺跡・遺構・遺物)

第Ⅰ部 本書を理解するために
第1章千葉県の考古学研究のあゆみ
第1節近代考古学以前(明治以前)
第2節近代考古学の幕開け(明治・大正)
第3節編年研究の確立(昭和一終戦まで一)
第4節地域研究の進展(終戦から昭和30年代)
第5節大規模発掘の時代(昭和40年代以降)

第2章代表的な遺跡・遺構と遺物
第1節旧石器時代
(1)旧石器時代とはどんな時代か
(2)失われた回廊を往き来する石材
(3)大切な石器の使われ方
(4)旧石器時代の情報交換
第2節縄文時代
(1)縄文時代とはどんな時代か
(2)すがたを現した縄文のムラ
(3)副葬用の人頭形土製品
(4)大量の耳飾りをもつムラ
(5)沖積層下の集団墓地
(6)縄文時代の土木工事
(7)丸木舟の宝庫
(8)海をのぞむ洞穴を利用する人びと
第3節弥生時代
(1)弥生時代とはどんな時代か
(2)縄文時代晩期から弥生時代前期へ
(3)荒海式土器とその文化
(4)再葬習俗の盛行
(5)水田跡の発見
(6)東日本最古の方形周溝墓
(7)東日本最大の方形周溝墓群
(8)濠を巡らせる巨大なムラ
第4節古墳時代
(1)古墳時代とはどんな時代か
(2)川底から目覚めた木製品
(3)丸木舟に葬られた人びと
(4)最古の高塚古墳
(5)「須恵」の首長墓
(6)「王賜」銘鉄剣
(7)埴輪群像
(8)海人のまつり
(9)崖に掘られた黄泉の国
(10)「印波」の首長墓
第5節奈良・平安時代
(1)奈良・平安時代とはどんな時代か
(2)古代のムラ
(3)発掘された古代の文字資料
(4)律令制を支えた役所
(5)国分寺と山林寺院
(6)律令制の崩壊と俘囚の反乱

第3章科学的な分析による成果
第1節考古学と関連科学
第2節さまざまな分析
(1)年代の測定
(2)環境の復元
(3)人骨の分析
(4)食生活の復元
(5)土器の産地
(6)黒曜石の原産地
(7)貝の採れた季節
第4章埋蔵文化財の整備と活用
第1節今,なぜ保存か
第2節国・県指定の文化財
第3節残された遺跡
(1)「縄文の森」整備構想
(2)「貝塚トンネル」
(3)住宅街の中の古墳広場
(4)海をのぞむ前方後円墳
(5)風土記の丘として活用される古墳群
(6)整備された国分尼寺
第4節博物館での考古資料の活用
第5節文化財センターの普及活動

年表1 第1部に掲載した主な遺跡とその時代
年表2 千葉県の考古学研究のあゆみ
第1部に掲載した主な千葉県内遺跡の索引

第Ⅱ部 資料
第1章時代と編年一房総の編年基準一
第1節旧石器時代
(1)石器の変遷
第2節縄文時代
(1)土器の変遷一縄文時代一
第3節弥生時代
(1)土器の変遷一弥生時代一
第4節古墳時代
(1)土器の変遷一古墳時代一
(2)古墳の変遷
第5節奈良・平安時代
(1)土器の編年一奈良・平安時代一
(2)瓦の様式と編年

第2章遺跡・遺構と遺物
第1節旧石器時代
1遺跡・遺構
(1)遺跡分布の特徴
(2)遺物集中地点の様相
(3)遺物集中地点の機能
(4)特殊な遺物集中地点一環状ユニット(環状ブロック群)について一
(5)生活の痕跡
(6)遺跡の形成過程一遺跡間のモノとヒトの動き一
2遺物
(1)石材消費の様相一中期旧石器時代から後期旧石器時代をみる一
(2)石器の形態と機能
(3)システム化された挟み割り
(4)構造変換する石刃分割戦略
(5)面取りのある小型石槍について
(6)湧別技法と荒屋型彫器
(7)旧石器時代の精神生活
(8)石器石材の種類と地域的特徴
(9)房総の石器石材原産地
(10)遺跡と遺物からみた地域の成立
第2節縄文時代
1遺跡・遺構
(1)貝塚
(2)先史時代の海食洞穴遺跡
(3)集落
(4)竪穴住居
(5)早・前期の大型住居
(6)中期以降の特殊な建物
(7)盛土遺構
(8)土器塚
(9)落とし穴
(10)埋葬
2遺物
(1)運ばれてきた土器
(2)製塩
(3)骨角貝製品
(4)丸木舟
(5)狩猟具
(6)生活用の石器
(7)石器の石材と産地
(8)石製・土製装身具
(9)土偶・土版とその他の土製品
(10)祭祀用の土器
(11)祭祀用の石器
(12)抜歯
第3節弥生時代
1遺跡・遺構
(1)縄文時代晩期から弥生時代前期の遺跡
(2)中期中葉から後期の遺跡
(3)建物跡
(4)壺棺再葬墓
(5)方形周溝墓
(6)弥生・古墳時代の水田と畠
2遺物
(1)外来系土器
(2)石庖丁状石器
(3)弥生・古墳時代の木製農耕具類
(4)工具類
(5)特殊な遺物
第4節古墳時代
1遺跡・遺構
(1)前期から中期への集落の展開
(2)後期から終末期の集落の展開
(3)前方後円墳
(4)前方後方墳
(5)終末期古墳
(6)埋葬施設
(7)横穴墓
(8)弥生・古墳時代の海食洞穴遺跡
(9)祭祀遺跡
2遺物
(1)調理法の変化と食器
(2)農具一鉄製品と木製品一
(3)鉄の生産と鉄器の製作
(4)須恵器の生産と流通
(5)土師器の生産と流通
(6)玉類の生産
(7)埴輪の生産と分布
(8)石製品
(9)石枕
(10)武器
(11)武具
(12)馬具
(13)装身具
(14)銅鏡
第5節奈良・平安時代
1遺跡・遺構
(1)村落の消長とその背景
(2)火葬墓の出現と広がり
(3)村落寺院の構造と機能
(4)神へのまつりと祓の流行
(5)鉄器生産と鉄器普及
(6)土器の生産と流通
(7)瓦生産と古代寺院
2遺物
(1)食器の変化と地域性
(2)施釉陶器の量産と普及
(3)文書行政と印章
(4)官人と銙帯
(5)皇朝十二銭と社会経済
(6)仏具と仏教信仰

第3章科学分析からみた考古学
第1節年代測定
(1)年代測定
第2節自然遺物の分析
(1)人骨の分析
(2)動物遺存体の分析一房総の縄文犬一
(3)花粉分析
(4)植物珪酸体分析
(5)樹種同定
(6)漆
第3節鉱物の分析
(1)石材の分析
(2)土器等の胎土分析
(3)鉄器の化学分析
(4)青銅の分析
(5)顔料

 付章千葉県史編さん資料
第1節千葉県史編さん収集資料
(1)富浦町大房岬遺跡群関連資料
富浦町大房岬遺跡群収集資料
付編富浦町大房岬遺跡群におけるローム層鉱物分析
(2)縄文土器収集資料
(3)丸木舟収集資料
(4)骨角貝製品収集資料
収集資料
特論貝輪素材供給地から消費地へ
(5)土製品・石製品収集資料
第2節千葉県考古学史関連資料
(1)染谷大太郎資料
(2)ハワードA.マツコード(Howard A.MacCord)資料
第3節石器石材収集資料
(1)旧石器時代石器石材写真集
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この図書の学習は、読書に伴う思考を「ブログ記事に書く」ことにより進行させます。

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