大膳野南貝塚後期集落の竪穴住居内の炉について観察すると、その形状が漏斗状になっているものがいくつか見つかります。これらの漏斗状屋内炉は土器を設置して調理する機能を有していたと想定できますのでメモしておきます。
1 漏斗状屋内炉の例
顕著な漏斗状屋内炉が6例観察できます。このうちJ15とJ78は最初は漏斗状屋内炉として使用していて、途中から底の部分を放棄して漆喰炉に転換しています。漆喰炉にすれば炉内の破砕貝パウダーで土器を固定できます。J15とJ78は漆喰貝層有竪穴住居からの出土であり、他は全て漆喰貝層無竪穴住居からの出土です。
漏斗状屋内炉の例
2 漏斗状屋内炉の利用方法(想定)
漏斗状屋内炉の利用方法
漏斗の底の部分が土器を固定する機能を有していたと想定します。
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