縄文土器学習 1
しばらくの間、縄文土器学習をシリーズで行います。
1 縄文土器学習目的と項目
学習目的と学習項目は次の通りです。
●学習目的
出土土器による遺跡編年資料作成
●学習項目
・縄文土器形式変遷の学習
・縄文土器形式と較正年代の対応表作成(参考資料)
・遺跡別出土土器形式資料の作成
・遺跡編年資料作成
2 縄文土器を実感として知る活動
まずは千葉県における縄文土器形式変遷を実感レベルで知る活動を行いたいと考えています。そのために次の3つの活動を最初に行います。
なお、学習に「千葉県」という縛りを掛ける必然性はないので、興味と活動容量が許せば関東や全国の縄文土器についても実感レベルで知りたいと思っています。
2-1 資料学習
「千葉県の歴史」等の資料から千葉県における縄文土器形式についてその変遷、特性や意義について整理して把握します。
2-2 千葉県出土全縄文土器形式の実見
次の画像は「千葉県の歴史 通史編 原始・古代1」(千葉県発行)に掲載されているものです。
縄文土器の移り変わり 「千葉県の歴史 通史編 原始・古代1」(千葉県発行)から引用
このような画像を全て自分が撮影した土器写真で作成してみることにします。
主要なものの撮影は博物館・資料館展示物の写真撮影で可能であると考えますが、バリエーションの変化をどこまで追うか、あるいは移入土器をどのように考えるかなどは活動を始めてから、「歩きながら」考えることにします。申請による資料閲覧・撮影も適宜おこなうつもりです。
申請による資料閲覧で撮影した加曽利B式土器(西根遺跡出土物)
2-3 土器形式別遺跡分布図の作成
私家版千葉県遺跡DBの活用を基本にして、他資料による情報を加えて千葉県出土縄文土器形式について、その出土遺跡分布図を作成します。
例 加曽利B式土器分布図
加曽利B1式土器分布図などの作成も可能です。
参考 「千葉県の歴史」による縄文土器形式の変遷
参考 「千葉県の歴史」による縄文土器形式の変遷
早期の形式区分が他の時期より多いのは何故であろうか?
2つの土器形式が併記されているものが多い。これは諸磯と浮島のように始祖が異なる2集団が共存していたことを示すのであろうか?
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