私の散歩論

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2019年5月22日水曜日

小林達雄編「縄文土器大観」

縄文土器学習 130

1 縄文土器大観の到着
TwitterでS - 1さんから教えていただいた小林達雄編「縄文土器大観」が机上に到着しました。千葉市図書館からの貸出品で3冊とりあえず借り出し、残りは1冊は別の方が終わった後に到着します。同じく紹介していただいた「総覧 縄文土器」も千葉県立図書館から千葉市図書館経由で到着予定です。

机上の小林達雄編「縄文土器大観」

2 縄文土器大観の印象
3冊の大冊図書をパラパラめくって、めぼしいところを拾い読みして、次のようなしっかりした印象を持つことができました。
ア ビジュアル
この図書の特徴は縄文土器の写真が豊富で土器のイメージをつかみやすい点にあると感じました。カラーページが予想よりも少ないのは残念ですが大判図書に比較的よい解像度写真が掲載されているので土器のイメージがつかみやすいです。
また、スリットカメラによる展開写真が付いているの模様が立体形状に騙されることなく把握できます。

カラーページの例

単色ページの例

イ 解説充実
解説が充実しています。「日本土器事典」の場合紙数の制限があるためか解説がカタログ説明的になっています。ところが「縄文土器大観」の場合著者の考えや関連思考事項が述べられていて、解説が読み物になっています。
また様式解説だけでなく、変遷模式図と遺跡分布図が掲載されています。
解説では次の例(称名寺式土器における記述の一部)のような高度な知的思考が各所に書かれていて、読み物としての魅力があります。

解説文章中に見られる「関連思考」の例
この図書が自分の土器学習にどれだけ役立ちそうかという判断はパラパラめくっただけで直観できました。今の自分の趣味レベルにあっている図書です。

3 この図書の活用方法
この図書が自分の縄文学習にとても有益であることが、現物に接してよくわかりました。
まずこれから2週間(あるいは図書館ライバルがいなければ1か月間)机上の図書として字引のように活用することにします。
同時に入手を模索したいと思います。(WEBでは現時点では原物商品(古書)は単品1点以外ありません。)
もし入手できらた、即解体→電子化→データベース化してパソコン内で利用できるようにしたいと思います。この図書は重い大冊ですが1冊のページ数はわずかに330ページ程度です。全4冊でたったの1400ページ弱です。既にデータベース化した「千葉県の歴史 資料編考古4(遺跡・遺構・遺物)」(1438ページ)より少ないページ数です。データベース化にかかる時間はB4判という大判であっても数日もかからないと考えられます。
原物入手の見込みが立たない場合は重い図書のまま時間をかけてだましだましスキャンするしかありません。

関連して「総覧 縄文土器」も現物をみてから類似の利用方法を考えたいと思います。
同時に現在手元にある「日本土器事典」は早速解体→電子化→データベース化することにします。この図書のデータベース化に気づいたのは「縄文土器大観」現物を見てその活用方策を考えたからこそです。
少しづつ縄文土器学習が軌道に乗ってきた感じがします。

S - 1さんアドバイスに感謝します。またそもそもの縄文土器コミュニケーションの場を作っていただいたTwitterのpolieco archeさんに感謝します。

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