私の散歩論

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2019年8月2日金曜日

千葉県地形3Dモデル作成

QGISで地形3Dモデル書き出しが出来ることを知り、あっけなくそれが出来たため1~2日間その意義について気が付くことができませんでした。
(地形3Dモデルの作成は地理院3Dモデルの活用やBlenderの活用などに血道をあげて取り組んでいて、なぜかことごとく成果があがらず、頭がそちらに凝り固まっていました。)
しかし、地形3Dモデル作成実現が2011年の趣味活動開始以来追い求めてきたたっての夢の実現であることにハタと気が付きました。
QGISで地形3Dモデル書き出しができることは自分にとっては巨大な意義があるスキルです。夢が実現していたことに気が付きました。
(趣味活動開始当初の花見川河川争奪等の検討における地形表現に苦労したことが思い出されます。)
過去の興味はさておいて、縄文学習で千葉県と周辺の地形がどうなっているのか3Dモデルで確認できることは大変すばらしいことです。
そこで、この記事では千葉県地形観察のための3Dモデルを3点作成してみました。
地形データはJAXA提供30mメッシュで、表示は国土地理院色別標高図と2007年空中写真を乗算表示したものです。
モデルは垂直強調度10倍、30倍、50倍の3点を作成しました。

千葉県地形3Dモデル 垂直強調度×10

千葉県地形3Dモデル 垂直強調度×10

千葉県地形3Dモデル 垂直強調度×30

千葉県地形3Dモデル 垂直強調度×30

千葉県地形3Dモデル 垂直強調度×50

千葉県地形3Dモデル 垂直強調度×50

感想
1 垂直強調度
この付近の地形に関する問題意識の所在によってどの垂直強調度が適切であるか変化することは当然です。
台地地形の特徴を見るためには、自分は垂直強調度50倍のものが判りやすく感じます。山地付近はあまりに誇張されますが、台地や丘陵は模式的になり判りやすく感じます。

2 東京・神奈川と千葉の台地・丘陵対比
武蔵野台地・多摩丘陵・相模原台地と下総台地の面積や地形起伏の大ざっぱな対比をこの3Dモデルではじめて体験したような感覚を持ちました。
武蔵野台地・多摩丘陵・相模原台地・下総台地の地図(地形がでている地図)はほとんどがそれぞれだけで描いてあります。この3Dモデルのように全部を一括して眺める機会はほとんどありません。
想像したよりも武蔵野台地・多摩丘陵・相模原台地の面積が(下総台地と対比して)狭く感じます。これまで自分の中で過大評価(?)してきたのか。

3 5mメッシュの利用
この3Dモデルは30mメッシュですが、既に5mメッシュを所持しています。5mメッシュで空間を限定すれば極めて精細な地形3Dモデルを作成することができます。期待が高まります。
土気付近の村田川、鹿島川、九十九里の3流域が交わる場所は旧石器時代から縄文時代まで有名な狩猟場所です。遺跡が集中しています。このような場所について地形3Dモデルを作成して遺跡について考察すれば獲得できる有用情報は大きいものがあると思います。

4 地形情報を作成して地形つくることも可能
海面下の地形情報を作成すれば海面低下時代の地形を自分で表現できる可能性があることに気が付きました。
同じように開発で削平されて失われた台地地形を古地図等から地形情報を作り直し、3Dモデルとして復元できる可能性にも気が付きました。

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