私の散歩論

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2020年9月13日日曜日

縄文後晩期土製耳飾装着の様子

 縄文土器学習 465

縄文後晩期土製耳飾が大きなものは8㎝近くあり、それを耳たぶに装着する様子が十分にイメージできないので、主にwebで情報を集めてみました。装着の様子がだんだんとイメージできるようになりました。

1 「千葉県の歴史 資料編 考古1(旧石器・縄文時代)」掲載縄文人の装身具装着イラスト


「千葉県の歴史 資料編 考古1(旧石器・縄文時代)」掲載縄文人の装身具装着イラスト

このイラストの耳飾り部分を拡大しました。


縄文人の装身具装着イラスト 部分拡大

縄文後晩期の土製耳飾は確かに耳たぶでできた輪に装着されています。

2 タイ北部長耳族


少女

https://kknews.cc/zh-hk/travel/j4lr6.html


熟年女性

https://kknews.cc/news/eppop6z.html

耳飾りは銀でできています。

いずれも観光客用に耳飾りを装着した写真です。

3 マサイ族


女性

https://www.pinterest.jp/pin/796926096553960977/


男性

https://www.pinterest.jp/pin/675821487826264685/

いずれも観光客用に耳飾りを装着した写真のようです。

4 イヤリング商品


イヤリング商品宣伝ページ


イヤリング商品宣伝ページ

耳たぶに穴をあけ、それを広げて、その穴にはめ込む耳飾商品の英語宣伝ページが多数あります。

5 感想

・耳たぶを紐のごとく長くのばす身体変工が世界各地で行われ、それが肉体健康的に十分可能であることを知りました。

・耳たぶの身体変工が可能であったとしても、縄文人が日常生活の中で常時土製耳飾を付けていたことは考えれないと感じました。縄文人が土製耳飾を装着したのは祭祀の時であると考えます。

・祭祀以外の時間では長い耳たぶに垂れ下がるような耳飾を装着していたと考えられます。耳たぶの穴を広げるためにも必要ですし、日常レベルの装身のためにも必要です。その日常の垂れ下がり式耳飾がどのようなものであったのか、知ることが一つの学習課題です。

・土製耳飾を装着していない耳は、垂れ下がり式耳飾を装着しても、しなくても長耳になります。恐らく縄文人は長耳の方が通常の耳より価値のある耳として感じていたに違いありません。

6 参考

たまたま本日(2020.09.13)メールで届いたThomas Flynn氏の新着3DモデルHead Of Buddha - Optimised Re-Upload(Kushan period, 2nd/3rd century Pakistan (Ancient Region of Gandhara))をみるとブッダの耳に大きな穴が開き、長耳になっています。耳たぶに大きな穴を開ける身体変工は思っていた以上に一般的であるようです。

Thomas Flynn氏の新着3DモデルHead Of Buddha - Optimised Re-Upload




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