縄文土器学習 502
千葉県立中央博物館令和2年度企画展「ちばの縄文」で展示されている鉢ヶ谷遺跡土坑出土遺物4点の1点である小型深鉢の3Dモデルを作成して観察しました。
1 縄文中期初頭小型深鉢(東金市鉢ヶ谷遺跡) 観察記録3Dモデル
縄文中期初頭小型深鉢(東金市鉢ヶ谷遺跡) 観察記録3Dモデル土坑出土遺物、千葉県有形文化財(2002)
撮影場所:千葉県立中央博物館令和2年度企画展「ちばの縄文」
撮影月日:2020.11.10
ガラス面越し撮影
3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v5.013 processing 103 images
展示の様子
展示の様子
説明パネル
3Dモデルの動画
2 メモ
・この土器は展示パネルに説明されているように、房総ではめずらしい中期土偶と一緒に完形で出土した土器3点のうちの1点です。
・この土坑は祭祀的意味がある空間(墓?)で、土偶をメインとして小型深鉢、舟形土器、椀形土器が祭壇のように配置されて利用された跡(埋葬祭祀跡?)であると想像します。
・小型深鉢は祭祀専用の容器であり、実生活で使う土器とは全く別につくられたミニチュア製品であると考えます。
・西野雅人著「縄文中期土偶からみた集団の地域間交流」(第10回北陸貝塚研究会)によればこの深鉢は口径・器高11㎝で五領ヶ台Ⅱ式後半に比定されています。
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