縄文土器学習 542
加曽利貝塚博物館令和2年度企画展「あれもEこれもE -加曽利E式土器 北西部地域編-」で展示されている加曽利EⅠ式深鉢(No.37)(野田市東亀山遺跡)を3Dモデルで観察しましたのでメモします。
1 加曽利EⅠ式深鉢(No.37)(野田市東亀山遺跡) 観察記録3Dモデル
加曽利EⅠ式深鉢(No.37)(野田市東亀山遺跡) 観察記録3Dモデル撮影場所:加曽利貝塚博物館令和2年度企画展「あれもEこれもE -加曽利E式土器 北西部地域編-」
撮影月日:2021.01.06
ガラス面越し撮影
3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v5.016 processing 82 images
展示の様子
展示の様子
3Dモデルの動画
2 GigaMesh Software Frameworkによる展開
GigaMesh Software Frameworkによる展開 テクスチャ
GigaMesh Software Frameworkによる展開 ソリッド
3 観察メモ
口縁部に2条隆帯蛇行文様(S字状文)とその間を埋める縦位沈線が配され、胴部は地文としての縄文で埋められるという文様パターンは中峠0地点型深鉢(野田市東亀山遺跡)に似ています。
参考 中峠0地点型深鉢(野田市東亀山遺跡)展示の様子
中峠0地点型深鉢(野田市東亀山遺跡)GigaMesh Software Frameworkによる展開
2021.01.23記事「中峠0地点型深鉢(野田市東亀山遺跡) 観察記録3Dモデル」
中峠0地点型深鉢(野田市東亀山遺跡)には交互刺突文や渦巻文があり、加曽利EⅠ式深鉢(No.37)(野田市東亀山遺跡)にはそれが見られません。また土器の器形が微妙に異なります。このような違いで中峠式と加曽利EⅠ式を区別していると思います。同じ発掘調査での出土ですから共伴出土物や層位の違いでより明確に分類上の差異が存在していると想像します。
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