Kasori E IV type deep bowl (No.36) (Mochigasaki site,Chiba City) Observation record 3D model
I have created a 3D model of the Kasori EIV type deep bowl (No.36) (Mochigasaki Site, Chiba City) exhibited at the Kasori Shellmound Museum R3 exhibition "That is also E ...". I deployed it with the GigaMesh Software Framework and carefully observed it. The pattern of this pottery is a horizontal cooperation arc line pattern.I fantasized that the pattern is an expression of the human world and the divine world.
加曽利貝塚博物館令和3年度企画展「あれもE これもE 加曽利E式土器 千葉市編2 -加曽利EⅣ式土器とその末裔たち-」で展示された加曽利EⅣ式深鉢(No.36)(千葉市餅ヶ崎遺跡)の観察記録3Dモデルを作成して、じっくり観察しました。この深鉢は対向系横位連携弧線文土器です。
1 加曽利EⅣ式深鉢(No.36)(千葉市餅ヶ崎遺跡) 観察記録3Dモデル Kasori EIV type deep bowl
加曽利EⅣ式深鉢(No.36)(千葉市餅ヶ崎遺跡) 観察記録3Dモデル撮影場所:加曽利貝塚博物館令和3年度企画展「あれもE これもE 加曽利E式土器 千葉市編2 -加曽利EⅣ式土器とその末裔たち-」
撮影月日:2022.03.02
展示の様子
ガラスショーケース越し撮影
3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v6.503 processing 180 images
Kasori EIV type deep bowl (Mochigasaki site,Chiba City) Observation record 3D model
Location: Kasori Shellmound Museum Reiwa 3rd year exhibition "That is also E Kasori E type pottery Chiba city edition 2 -Kasori E IV type pottery and its descendants-"
Shooting date: 2022.03.02
Shooting through a glass showcase
Generated with 3D model photogrammetry software 3DF Zephyr v6.503 processing 180 images
3Dモデルの動画
2 GigaMesh Software Frameworkによる展開
GigaMesh Software Frameworkによる展開
3 メモ
3-1 展示説明
展示説明
展示説明では弧線文の沈線が加曽利EⅢ式土器とくらべて細くなり、形状が鋭角になっていることが説明されています。なぜそのように変化するのか、そうした変化と相関するかもしれない要因考察を今後のテーマに組み込み、縄文土器学習の楽しみを濃くしていきたいと思います。
また、上下に対向する弧線文の位置が微妙にずれています。他の対向系横位連携弧線文土器も同じです。なぜずれるのか?それを説明できるかもしれない要因についてアーダコーダと考察を楽しむことにします。それに関連する空想を次の3-2でメモします。
3-2 文様の分布
GigaMesh Software Frameworkによる展開図 沈線と縄文施文域
非縄文施文域を「図」として眺めてみるとその領域が土器全体にジグザグしながら連続しています。まさに横位連携しています。このような領域をつくるためには3-1で注目した上下に対抗する尖った弧線文の位置を微妙にずらす必要があります。
縄文施文域を「図」非縄文施文域を「地」としてみるのか、反対に非縄文施文域を「図」縄文施文域を「地」としてみるのか、その違いで解釈(空想)が異なってきます。縄文土器観察では自分の「図」「地」感覚を時々反転させることも重要だと思います。
あまりに空想すぎるので文字にするのははばかるのですが、メモしないと忘れるので、一応メモしておきます。
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縄文施文域…人の住む空間(大地・自然・生業世界)
非縄文施文域(磨消縄文域)…神の住む空間(天・先祖の住む世界)
この加曽利EⅣ式土器(No.36)では各地縄文集落(単位縄文施文域)が神の住む空間(天・先祖の住む世界)に囲まれて存在していることが表現されている。→加曽利EⅡ式土器などとくらべると縄文施文域が狭まり孤立化していて、逆に非縄文施文域が拡大連続化していて、「人の住む空間」が減少している。→社会が退縮している様子。
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今はこのように考えるのですが、学習が進むに従ってその「トンチンカンさ」を噛みしめるのか、「本質は捉えている」と自信を持つのか、自分の心理に起こる現象が楽しみです。恐らく「トンチンカンさ」と「本質は捉えている」の中間のどこかだと思います。
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