Kasori EV type double-handled jar (Aioi site,Chiba City) Observation record 3D model
Kasori Shellmound Museum Reiwa 3rd year special exhibition "That is also E Kasori E type pottery Chiba City 2 -Kasori EIV type pottery and its descendants-" Kasori EV type double-handled jar (Aioi site,Chiba City) was observed with a 3D model.
The two self-spraying springs are drawn as symbols, indicating that the Jomon people were praying for drinking water.
加曽利貝塚博物館令和3年度企画展「あれもE これもE 加曽利E式土器 千葉市編2 -加曽利EⅣ式土器とその末裔たち-」に展示された加曽利EⅤ式両耳壺(No.2)(千葉市愛生遺跡)を3Dモデルで観察しました。
1 加曽利EⅤ式両耳壺(No.2)(千葉市愛生遺跡) 観察記録3Dモデル Kasori EV type double-handled jar
加曽利EⅤ式両耳壺(No.2)(千葉市愛生遺跡) 観察記録3Dモデル 観察記録3Dモデル撮影場所:加曽利貝塚博物館令和3年度企画展「あれもE これもE 加曽利E式土器 千葉市編2 -加曽利EⅣ式土器とその末裔たち-」
撮影月日:2022.03.02
展示の様子
ガラスショーケース越し撮影
3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v6.503 processing 136 images
Kasori EV type double-handled jar (Aioi site,Chiba City) Observation record 3D model
Location: Kasori Shellmound Museum Reiwa 3rd year exhibition "That is also E Kasori E type pottery Chiba city edition 2 -Kasori E IV type pottery and its descendants-"
Shooting date: 2022.03.02
Shooting through a glass showcase
Generated with 3D model photogrammetry software 3DF Zephyr v6.503 processing 136 images
3Dモデルの動画
2 GigaMesh Software Frameworkによる平面展開
GigaMesh Software Frameworkによる平面展開
3 メモ
3-1 加曽利EⅤ式同定について
この土器は愛生遺跡1号住居跡から埋甕として出土しています。同じ1号住居から加曽利EⅤ式土器(No.1)、称名寺Ⅰ式土器(No.3)、称名寺式土器(No.4)が出土していて、その共伴関係から加曽利EⅤ式に同定されたものです。
なお、同じ土器が3年前の平成30年度「あれもE…」企画展(後半展示)では加曽利EⅢ~EⅣ式両耳壺として展示されました。3年という時間の経過のなかで専門家の検討が進んだものと理解します。
平成30年度「あれもE…」における愛生遺跡出土両耳壺展示の様子
3-2 渦巻模様
沈線で2つの渦巻がつながった模様が沈線で描かれています。この模様は次のように解釈します。
愛生遺跡出土両耳壺模様の解釈
勢いよく自噴する湧泉を2つも利用できる状況、つまりどんな干天になっても飲み水不足に陥ることのない理想的集落環境を表現している記号であると考えます。水瓶に描く祈願記号としてまことにふさわしいものです。縄文人は清潔な飲み水確保にいつも苦労していたと推察します。
参考 2019.08.18記事「加曽利EⅡ式把手付鉢の杖のような模様」
3-3 片口
渦巻模様の上の口唇部に刻みがあり片口となっています。この土器が水瓶として利用されていた証拠となります。なお、口唇部が異常に肥大していますがありますが、この部分を利用して蓋として被せた皮を紐で縛っていたと考えます。
片口と渦巻模様の様子。
参考
令和元年度企画展「あれもE…」展示加曽利EⅢ式深鉢(佐倉市内田端山越遺跡)の片口の様子
同上拡大
2020.03.12記事「片口付の口唇部肥大ラッパ形加曽利EⅢ式土器」
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