47 pieces of broken human face decorations (face handles) Observation record 3D model
I used the "Broken Face" exhibition corner of the Yamanashi Prefectural Archaeological Museum exhibition "Jomon people who draw the heart" as a 3D model, and observed 47 human face decorations (face handles). It's all interesting and imaginative. You can observe variations of human face decoration (face handle) until you are satisfied.
山梨県立考古博物館企画展「心を描く縄文人」の「壊される顔面」展示コーナーをそのまま3Dモデルにして、人面装飾(顔面把手)47点を観察しました。興味深く、想像をかきたてるものばかりです。人面装飾(顔面把手)のバリエーションを納得いくまで観察することができます。
1 壊される人面装飾(顔面把手)47点 観察記録3Dモデル
壊される人面装飾(顔面把手)47点 観察記録3Dモデル番号を付けた20点
番号、名称、出土遺跡、特徴:
1 人面装飾(顔面把手)複製 道志村神地遺跡
顔面破壊。眉間に穿孔。
2 人面装飾(顔面把手) 甲府市上の平遺跡
顔面破壊。片目に傷表現。
3 人面装飾(顔面把手) 北杜市向原遺跡
顔面破壊。目・鼻・口を欠く。
4 人面装飾(顔面把手) 甲州市安道寺遺跡
顔面破壊。打ち欠き。
5 人面装飾(顔面把手) 北杜市酒呑場遺跡
顔面破壊。打ち欠き。
6 人面装飾(顔面把手) 笛吹市西原遺跡
顔面破壊。 打ち欠き、片目に傷表現。
7 人面装飾(顔面把手) 笛吹市釈迦堂遺跡
顔面破壊。刳り抜き。
8 人面装飾(顔面把手) 甲州市安道寺遺跡
顔面破壊。刳り抜き。
9 人面装飾(顔面把手) 北杜市竹宇1遺跡
顔面破壊。刳り抜き。
10 人面装飾(顔面把手) 笛吹市桂野遺跡
顔面破壊。刳り抜き。
11 人面装飾(顔面把手) 笛吹市桂野遺跡
取り外された顔面。
12 人面装飾(顔面把手) 北杜市西ノ原遺跡
取り外された顔面。
13 人面装飾(顔面把手) 北杜市所第2遺跡
取り外された顔面。
14 人面装飾(顔面把手) 北杜市原町農協高校前遺跡
取り外された顔面。
15 人面装飾(顔面把手) 北杜市新井遺跡
取り外された顔面。
16 人面装飾(顔面把手) 甲府市後呂遺跡
取り外された顔面。
17 人面装飾(顔面把手) 笛吹市釈迦堂遺跡
取り外された顔面。
18 人面装飾(顔面把手) 笛吹市釈迦堂遺跡
取り外された顔面。
19 人面装飾(顔面把手) 南アルプス市北原C遺跡
取り外された顔面。
20 人面装飾(顔面把手)付土器 北杜市南沢遺跡
破壊されたものが埋められた例。
撮影場所:山梨県立考古博物館令和4年度春季企画展「心を描く縄文人 -人面・土偶装飾付土器の世界-」
撮影月日:2022.06.01
展示の様子
ガラスショーケース越し撮影
3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v6.506 processing 77 images
47 pieces of broken human face decorations (face handles) Observation record 3D model
Location: Yamanashi Prefectural Archaeological Museum Reiwa 4th Spring Exhibition “Jomon people who draw their hearts-The world of pottery with human face and clay figurines-“
Shooting date: 2022.06.01
Shooting through a glass showcase
Generated with 3D model photogrammetry software 3DF Zephyr v6.506 processing 77 images
3Dモデルの動画(2分12秒)
2 メモ
2-1 展示説明
「今日では否定的な見解もありますが、中部高地の土偶は壊れた状態で出土することが多く、土偶を故意に壊す行為が儀礼として存在していたことが想定されています。土偶と融合を果たした土器も、完全な形で復元できるものに対して、破片で出土するものが多いことから、土偶同様に打ちかかれるものが多いと判断され、土偶に見られる傾向と親和性が高いものと見られます。これらは、「女神殺し」を主題とする穀物起源神話であるハイヌウェレ型神話との類似が強調されてきました。土器に置き換えて考えると、女神の体内で生み出された食物を、分け合う様な儀礼で用いられた可能性が考えられています。」
2-2 感想
廃用土器をわざと壊す行為やイノシシ形突起(獣面把手)を土器から取り外して遺構外にばら撒く行為は縄文前期から見られる行為です。そうした縄文中期以前の状況を考えると人面装飾(顔面把手)の出現やその破壊行為の説明を単純にハイヌウェレ型神話で行うことには一抹の不安要素が残ります。
考古学分野以外の知的情報(例 ハイヌウェレ型神話)を出土遺物に投影して得られる想像はひとまず横に置いておき、
出土遺物(人面装飾(顔面把手)から得られる情報やその遺物の出土状況から得られる情報に基づいて確実に言えることを知りたいと思います。
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