私の散歩論

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2024年1月4日木曜日

変容した勝坂式土器(085)(東金市・大網白里市養安寺遺跡) 観察記録3Dモデル

 Transformed Katsuzaka-style pottery (085) (Togane City/Oami Shirasato City,Yoanji Site) Observation record 3D model


I created a Observation record 3D model of Transformed Katsusaka-style pottery (085), which is on display at the Kasori Shell Mound Museum special exhibition "That's also E... Sotobo Area Edition". 

The rhythmic distribution of the pattern on the handle and the edges of the mouth made me imagine a woman's desire to pass on the baton of life.


加曽利貝塚博物館企画展「あれもE... 外房地域編」で展示されている変容した勝坂式土器(085)の観察記録3Dモデルを作成しました。把手と口縁部文様のリズミカルな分布から、女性の「命のバトンをつなぐ願望」を超妄想しました。

1 変容した勝坂式土器(085)(東金市・大網白里市養安寺遺跡) 観察記録3Dモデル

変容した勝坂式土器(085)(東金市・大網白里市養安寺遺跡) 観察記録3Dモデル

撮影場所:加曽利貝塚博物館令和5年度企画展「あれもEこれもE加曽利E式土器 -外房地域編-」

撮影月日:2023.12.19


展示の様子

ガラスショーケース越し撮影

3DF Zephyr v7.511 processing 171 images


3Dモデルの画像


3Dモデルの動画

2 GigaMesh Software Frameworkによる展開


GigaMesh Software Frameworkによる展開

3 メモ

把手(突起)と口縁部文様は次のような分布となっています。


把手(突起)と口縁部文様の繰り返し

●把手(突起)

A1 双環(双眼)把手

A2 耳朶のような把手

A3 小突起

●口縁部文様

B1-1 2つの領域が狭められているような文様、2つの領域は同じような模様となっている

B1-2 2つの領域が狭められているような文様、2つの領域は意図して異なる模様となっている

B2-1 右回り渦

B2-2 左回り渦

●考察

把手(突起)は、大きさや立体形状複雑度からA3→A2→A1などのシリーズを想起させます。

B1-1とB1-2は2つの領域が狭められていることが最大の特徴であると考えます。B1-1とB1-2は対応する文様であることは間違いないと考えます。B1-1とB1-2の違いは狭まった部分でわずかに繋がっている2つの領域が同じか、それとも違うかということになります。B1-2が顔に似ているという感想は的外れと考えます。

4 超妄想

把手(突起)と口縁部文様の繰り返しから、次のような超妄想が生まれましたので、メモしておきます。


超妄想

双環(双眼)は女性の妊娠・出産機能を象徴していると考えました。

2023.12.31記事「中峠類型(014)(東庄町神代夏方遺跡) 観察記録3Dモデル」参照

この思考を踏まえ、A1は母親、A2は赤ん坊(女)、A3は処女と考え、時間の流れに沿ったシリーズと考えました。

口縁部文様はB2が人(女性、親、子、孫・・・)、B1は親と子を連続させる神あるいは試練と考えました。

B2に右巻と左巻がありますから、何かの属性(肉体的・身体的?)の違いを表現していると想像します。

B1の違いは出産と初期育児における試練の違いを表現していると想像します。B1は順調な出産育児で命のバトンがつながる、B2は病気や事故などが重なったけれども結果として命のバトンが繋がった様子などと妄想します。

結局、把手(突起)も、口縁部文様も女性が命のバトンを繋いでいる様子、つまり祖先から自分、自分から子孫へと命を繋げている様子を表現していると考えます。

縄文時代女性が意識した最大使命は子孫を残すことだったと考えます。


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