Examination of frequency distribution of digitized relic register data by altitude
I created an altitude frequency distribution graph using the digitized data from the relic register (Ariyoshi Kita Shell Mound North Slope Shell Layer) and roughly observed its correspondence with the cross-sectional map of the shell layer. In the example examined, the appearance of the mixed-soil shell layer, where many excavated objects are found, appears to be expressed in the frequency distribution graph.
遺物台帳(有吉北貝塚北斜面貝層)電子化データの標高頻度分布グラフをつくって、貝層断面図との対応関係を大雑把に観察しました。検討例では出土物が多い混土貝層の様子が頻度分布グラフに表現されているように見えます。
1 Ⅱ-24メッシュ 10㎝刻み標高別 遺物出土頻度分布グラフ
これまで電子化作業した中で出土遺物総数が最大のⅡ-24メッシュを事例に、遺物全部、土器、石器、骨、貝製品について標高別頻度分布グラフを作成しました。
Ⅱ-24メッシュ 10㎝刻み標高別 遺物出土頻度分布グラフ
遺物全部頻度分布は大局的には28m付近をピークとする一つの山型として観察できます。遺物全部に占める骨の割合が多いので、骨の分布も遺物全部とほとんどおなじです。土器と貝製品は分布ピークが遺物全部より50㎝高い28.5mになります。土器と貝製品の分布が似ていて、土器と石器が一緒になって3D空間の中で偏在的分布している様子を想像できます。石器は分布ピークが遺物全部とおなじ28mです。土器・貝製品と石器の分布パターンが異なる理由は不明です。
2 Ⅱ-24メッシュ 標高10㎝刻み遺物出土頻度と貝層断面との対応
Ⅱ-24メッシュ 標高10㎝刻み遺物出土頻度と貝層断面との対応
Ⅱ-24メッシュは断面3と断面4に挟まれた場所に位置しています。断面3・断面4と標高10㎝刻み遺物出土頻度グラフの対応関係をみると、つぎの感想を持つことができます。
ア 混貝土層(黄色)より混土貝層(緑色)の方が遺物出土量が圧倒的に多く、その様子が標高別遺物出土頻度グラフに表現されている可能性があります。
イ アの結果から次の作業イメージをより確実にもつことができました。
●将来遺物分布図から遺物平面座標(X、Y)を取得して遺物台帳から取得した標高(Z)と組み合わせて遺物3D座標を入手できます。この遺物3D座標と遺物台帳から取得した層位情報(及び精細な貝層分布図)を組合わせることによって、より精細な遺物-貝層層位対応関係を知ることができることがみえてきました。
●Ⅱ-24メッシュの例でいえば、緑色の混土貝層が層状に斜めに空間分布しているのですが、この空間分布に対応して遺物密集域の分布を観察できることになります。そして、混土貝層では土器・貝製品あるいは石器などが偏在的に分布している様子が観察できることになります。
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