私の散歩論

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2024年9月28日土曜日

中家惠二ほか「ウズベキスタン紀行」(雑誌「地理」連載記事)を楽しむ

 Enjoying Nakaie Keiji et al.'s "Uzbekistan Travelogue" (serialized article in the magazine "Geography")


I'm enjoying Nakaie Keiji et al.'s "Uzbekistan Travelogue" (serialized article in the magazine "Geography"), which I think is very interesting. I'm going to take notes on my impressions. Since I'm here, I'll also add my memories of my trip to Uzbekistan.


中家惠二ほか「ウズベキスタン紀行」(雑誌「地理」連載記事)がとても面白く、楽しんでいます。その感想をメモすることにします。折角ですから自分のウズベキスタン旅行の想い出も追記することにします。

1 はじめに

中家惠二さんから「ウズベキスタン紀行」(雑誌「地理」連載記事)の電子別刷をいただきました。この著作物を読んでみるととても面白く、感想をメモしたくなりました。またこれをキッカケに、自分も夫婦で以前ウズベキスタン旅行をしたことがあり、いろいろな想い出がよみがえります。さらにアラル海のことなどウズベキスタン関連ブログ記事も数編書いていて、それらも脳裏に浮かんできます。

このような状況が突然降って生まれました。中家さんの好意を受け、折角ですからその状況を十分に楽しむことにします。そのために、中家惠二ほか「ウズベキスタン紀行」(雑誌「地理」連載記事)の感想を自分の体験や検討を混ぜて数編のブログ記事にすることにします。

中家惠二さんとは50年以上前になりますが、「本邦初の応用地理を標榜する建設コンサルタント会社」で同僚でした。電子別刷を送っていただいた中家惠二さんに感謝します。

2 中家惠二ほか「ウズベキスタン紀行」の概要


ウズベキスタンへの旅13日間の行程

雑誌「地理」2023.11から引用

中家惠二ほかの方々が連名で雑誌「地理」に「シルクロードの十字路 ウズベキスタン」というシリーズ名でこれまでに11編の記事を書いています。現在も連載継続中です。

●記事リスト

第1回「ウズベキスタンの民と国と歴史」(雑誌「地理」2023.11)

第2回「笑顔の人々」(雑誌「地理」2023.12)

第3回「タシケント 前編」(雑誌「地理」2024.1)

第4回「タシケント 後編」(雑誌「地理」2024.2)

第5回「ヒヴァ 聖都・博物館都市」(雑誌「地理」2024.3)

第6回「ブハラ イスラムの聖地」(雑誌「地理」2024.4)

第7回「シャフリサブス ティムールのふるさと」(雑誌「地理」2024.5)

第8回「ウズベキスタンのシルクロード」(雑誌「地理」2024.6)

第9回「サマルカンド 前編」(雑誌「地理」2024.7)

第10回「サマルカンド 後編」(雑誌「地理」2024.9)

第11回「フェルガナ盆地 前編」(雑誌「地理」2024.10)

●著者リスト

中家惠二、今村遼平、高安克己、上野将司、尾上篤生、児井正臣、二村忍、岩尾雄四郎、星埜由尚、星埜祥子、興那覇準

3 ウズベキスタンについて

3-1 歴史と地理

第1回記事「ウズベキスタンの民と国と歴史」(雑誌「地理」2023.11)ではウズベキスタンの歴史と地理が詳しく書かれています。

ウズベキスタンの歴史は年表付きでとても詳しく書かれています。王朝の興亡が激しい様子が理解できます。

地形・地質についても詳しく説明されています。この説明をより深く理解するために、次のウズベキスタン-日本地勢比較3Dモデルを作成してみました。この3Dモデルは同縮尺、同垂直比率で作成していてウズベキスタン国土や地形を日本と比較して理解できるようにしました。この3Dモデルをいじりながら本著作を読み進めます。

ウズベキスタン-日本地勢比較3Dモデル

地理院地図の自分で作る識別標高図機能、3D機能で作成

ウズベキスタンと日本の地勢3Dモデルは同縮尺

垂直比率:×20.0

3DF Zephyr v7.531でアップロード


ウズベキスタン-日本地勢比較3Dモデル 動画


ウズベキスタン-日本地勢比較3Dモデル画像

3-2 現代風俗

第2回記事「笑顔の人々」(雑誌「地理」2023.12)ではウズベキスタンの現代風俗が詳しく書かれています。とても興味深い記述ばかりです。

ウズベキスタンの人々が明るく、日本人旅行者に友好的で親切である様子が書かれています。この様子は2016年に自分が旅行したときの印象と同じです。

また、地下鉄での人々の様子、公園での人々の様子、結婚式での人々の様子などが詳しく書かれ、ウズベキスタンの人々が辺境の人々ではなく、現代化された人々、清潔で明るく、人なつこい人々であることが各所で書かれています。

なお、「赤ちゃん商売」(赤ちゃんをダシにした物乞い)など、観光地特有の事象も書かれていて、とても興味深いです。

自分のウズベキスタン旅行は2016年でしたが、その時残したメモには次のように書かれていて、「ウズベキスタン紀行」と比較すると、ウズベキスタンがこの数年の間でも急激に変化(現代化)しているようだという感想を持ちます。

・地方では民族衣装を着ていて、バスには子供が手を振り、放牧がどこでもあり牛飼い、羊飼いが必ずいて、クワで耕す人も見かける。

・インフレであるが、生活に困窮している様子はない。

・心がすさんでいない。

・観光地でもボルようなことはないようだ。

・いたるところで観光地・町・道路などがリニューアルされていた。


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