私の散歩論

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2024年10月9日水曜日

サマルカンド

 Samarkand


I enjoyed the Samarkand edition of "Travels in Uzbekistan" (serialized article in the magazine "Geography") by Nakaie Keiji et al., and took notes on my impressions. The many charms of Samarkand are discussed. I was intrigued by the fact that the huge underground space at the site of the observatory built by Timur's grandson was a sextant observation facility, and by the Sogdian murals from the 7th to 8th centuries.


中家惠二ほか「ウズベキスタン紀行」(雑誌「地理」連載記事)のサマルカンド編を楽しみ、感想をメモしました。サマルカンドの沢山の魅力が語られています。チムールの孫が建設した天文台跡の巨大地下空間が六分儀観測施設だったことや7~8世紀頃ソグド人壁画に興味が湧きます。

以下、次の連載記事の感想です。

第9回「サマルカンド 前編」(雑誌「地理」2024.7)

第10回「サマルカンド 後編」(雑誌「地理」2024.9)

1 サマルカンドの街

「サマルカンドの由来」、「ソ連時代のサマルカンド」、「サマルカンドの街」は、サマルカンドの街を1991年の様子と比較して説明していて、とても読み応えある記述です。掲載されている衛星画像では満足できなくなり、DEM-Net Elevation APIでサマルカンドの様子を3Dモデルにして、その3Dモデルを自分専用で見ながら、記述をじっくり読み楽しみました。

サマルカンド市街の様子

DEM-Net Elevation APIが提供する機能で作成したサマルカンド市街の3Dモデルです。

垂直比率:×10.0

DEM-Net Elevation APIに感謝します。

Generator: DEM Net Elevation API - https://elevationapi.com

Mesh reduction: geometry3Sharp (GradientSpace, Ryan Schmidt) BSL 1.0 License - https://github.com/gradientspace/geometry3Sharp/blob/master/LICENSE

Digital Elevation Model: NASADEM - https://doi.org/10.5067/MEaSUREs/NASADEM/NASADEM_HGT.001

Imagery: MapBox Satellite Street - https://www.mapbox.com

2 サマルカンドの魅力

ジョブバザール、トラム、タイル、高木の街路樹、アミール・ティムール廰などサマルカンドの魅力が詳しく書かれています。自分の旅行で感じたことも多く、記述を反芻的に楽しみました。


アミール・ティムール廰

雑誌「地理」2024.9から引用

3 ウルグベク天文台

ウルグベク天文台跡は自分は訪問したことがないので、とても興味を持ちました。チムールの孫で国王のウルグベク(1394~1449)が築いた天文台で、太陽時の1年の値が現代の値と25秒ほどしか違っていないという驚異的な精度の観測がおこなわれたそうです。廃墟になった天文台の巨大地下空間から六分儀が発掘され、地下空間全体が観測施設だったことが判ったそうです。


天文台跡

雑誌「地理」2024.9から引用

4 アフラシャブ博物館

アフラシャブ博物館の訪問も書かれています。この博物館で有名なものは地中から偶然に見つかった壁画です。壁画は保護のため暗い空間で展示され、フラッシュは禁止です。

自分が2016年に訪問した時、アートモードで撮影したところ、それなりの写真になったことを思い出しました。


7世紀から8世紀頃のソグド人邸宅から出土したフレスコ画(サマルカンド)

アフロシャブ博物館で撮影(暗い中フラッシュ禁止であったが、アートモードで撮影)

(ソ連軍トラックが突然陥没し、その穴で偶然発見)

2016年荒木撮影

この壁画が描かれた頃の平城宮にペルシャ人がいたことの新聞記事に接し、その新聞記事とこの壁画が結びついて、ウズベキスタン旅行の収穫が大きかったことを思い出します。


2016.10.06日経朝刊記事 平城京役人にペルシャ人


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