私の散歩論

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2024年11月21日木曜日

3枚の空中写真から千葉市人形塚古墳の近原形3Dモデル作成に成功

 A 3D model of the near-original form of Ningyozuka Tomb in Chiba City was successfully created from three aerial photographs.


A 3D model of the near-original form of Ningyozuka Tomb in Chiba City was successfully created from three aerial photographs taken during excavation. It is now possible to observe the near-original form in detail as a three-dimensional object, which cannot be grasped from contour line data.


千葉市人形塚古墳の発掘時空中写真3枚から近原形3Dモデル作成に成功しました。等高線資料では把握できない詳細な近原形を立体物として観察できるようになりました。

1 千葉市人形塚古墳 近原形3Dモデル

千葉市人形塚古墳 近原形3Dモデル

発掘時空中写真(1987年撮影)3枚からフォトグラメトリソフト3DF Zephyrで3Dモデル化

空中写真は千葉県教育委員会所蔵


3Dモデルの画像


3Dモデルの画像


3Dモデルの動画

2 感想

たった3枚の発掘時撮影空中写真から造形破綻が感じられない3Dモデル作成に成功しました。私にとって驚愕すべき体験となりました。

3枚の発掘時撮影空中写真は、古墳から表土・流土を除去した段階での写真であり、古墳の近原形写真であると言えます。従って、作成した3Dモデルは近原形3Dモデルと表記しました。

空中写真は千葉県教育委員会所蔵資料であり、千葉県教育委員会の許可を得て複製し、利用しました。

多数枚空中写真から作成する場合と比べて、今回作成3Dモデルの厳密な精度は落ちるかもしれません。今後検証が必要です。しかし、等高線資料だけから古墳の原形復元・検討をする状況と比べると、3Dモデル観察ができることは情報量が飛躍的に増え、画期的な出来事であると考えます。

3Dモデルを使った詳しい古墳検討は引き続き行います。

3枚の写真から3Dモデル作成に成功した技術的方法は、失敗を繰り返すなかで偶然見つけました。追って記事で説明します。


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