3D model of observation record of shell spatula made from ariso shell (Higashiterayama shell mound, Chiba city)
I created a 3D model of the observation record of shell spatula made from ariso shell (Higashiterayama shell mound, Chiba city), which is on display at the Chiba City Buried Cultural Property Research Center special exhibition "Shells and People" (held until March 16th). I have been wondering about the purpose of shell spatulas for a long time.
千葉市埋蔵文化財調査センター特別展「貝と人」(3月16日まで開催)に展示されているアリソガイ製貝ヘラ(千葉市東寺山貝塚)の観察記録3Dモデルを作成しました。以前から、貝ヘラの用途に疑問を深めています。
1 アリソガイ製貝ヘラ(千葉市東寺山貝塚)観察記録3Dモデル
アリソガイ製貝ヘラ(千葉市東寺山貝塚)観察記録3Dモデル撮影場所:千葉市埋蔵文化財調査センター特別展「貝と人」
撮影月日:2025.02.25
展示の様子
ガラス面越し撮影
3DF Zephyr v8.002 processing 57 images
3Dモデルの動画
3Dモデルの画像
展示されたアリソガイ製貝ヘラを観察した時は気が付かなかったのですが、3Dモデルを作成してじっくり観察すると、貝ヘラに鉛筆で何かの特徴を示す斜線による範囲が記入されていることに気が付きました。
2 展示説明
「後者[貝ヘラ]は、アリソガイなどさらに大型の貝を用いたもので、腹縁周辺に著しい使用痕がみられ、貝殻形態が大きく変形している。土器製作時の器面調整などに用いたものといわれている。アリソガイは、外洋砂地に生息する貝で、多くの貝塚が形成された内湾域には生息しない。道具に使うために遠方まで取りに出かけたか、人づてに取り寄せたこだわりの道具でもあった。」
3 感想
過去に有吉北貝塚出土アリソガイ製貝ヘラ多数を千葉県教育委員会森宮分室で閲覧観察して、3Dモデルを作成したことがあります。また、アリソガイと皮なめしの関係を鹿皮を使って実験的に考察したこともあります。アリソガイの用途についてとても興味があります。最近では有吉北貝塚北斜面貝層における学習の中で、アリソガイ製貝ヘラが具備する共通の特徴から、アリソガイ製貝ヘラは特別な容器ではないだろうかと疑っています。
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