私の散歩論

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2026年7月1日水曜日

技術メモ 遺物3D空間分析用geometry nodesの使いまわし方法

 Technical Note: Reusing Geometry Nodes for 3D Spatial Analysis of Artifacts

I have been making effective use of a Geometry Nodes setup to analyze 3D spatial data for approximately 56,000 artifacts from the shell midden on the northern slope of the Ariyoshi-Kitakaizuka Shell Mound. To enable the reuse of this setup across different Blender files, I have converted it into an asset.


有吉北貝塚北斜面貝層の遺物約56000件データを3D空間で分析するgeometry nodesを便利に使っています。このgeometry nodesを別Blenderファイルでも使えるようにアセットにして使いまわし出来るようにしました。

1 geometry nodesを使っている様子


geometry nodesを使ている様子

2 遺物3D空間分析用geometry nodesのイメージ


遺物3D空間分析用geometry nodesのイメージ

このgeometry nodesには次の機能が備わっています。

1)3D座標付遺物データの選択

このgeometry nodesでは有吉北貝塚北斜面貝層の全42属性、レコード数55892件のデータを選択してあります。

2)表示する属性の選択

属性bunruicodeを選択すれば、それは遺物台帳に紐づくデータで全遺物が1(土器)、2(石器)、…のように区分されています。

属性zinkotsuを選択すれば、それは発掘調査報告書に紐づくデータで、該当データだけ区分が1になっています。

3)表示する属性の区分の選択

属性bunruicodeの区分1は土器を、区分5は骨歯を選択します。

属性zinkotsuの区分1は発掘調査報告書掲載人骨データを選択します。

4)表現メッシュ形状の選択

vert(点[メッシュ])の他、球、立方体など好みに合わせて表現メッシュ形状を選択できます。球や立方体は大きさや色なども設定できます。

3 geometry nodesの使い勝手

geometry nodesでノード(箱)の中の区分数値を変化させるだけで、表現内容が一瞬のうちに変化しますので、とても使い勝手がよいです。

しかし、このgeometry nodesのノード(箱)を一つ一つ組み立て、ラインで結ぶのは根気のいる作業です。

4 geometry nodesの使いまわし

別のBlenderファイルでも遺物3D空間分析用geometry nodesを使いまわす方法は幾つかありますが、これまではアペンドを使ってきました。しかしアペンドは遺物3D空間分析用geometry nodesが存在するBlenderファイルから持ってくる方法なので、このgeometry nodesが存在しているBlenderファイルを探さなければなりません。意外と手間取ります。

今回geometry nodesのアセット登録してみると、とても効率的にgeometry nodesを使いまわせることを確認しました。


アセットによるgeometry nodesの使いまわし方法

アセットによるgeometry nodesの使いまし方法の概要は以下のとおりです。

1)geometry nodesのグループ化

2)グループを「アセットとしてマーク」→これでアセットが使えるようになります。(※)

3)別Blenderファイルでplane追加

4)planeに新期geometry nodes作成して、そこにアセットをドロップして、グループとグループ出力をラインで結ぶ

これで遺物3D空間分析ができるようになります。(なお、アセットをドロップすると、元遺物データとvertが自動生成します。)

※ 「アセットとしてマーク」を実行するファイルを事前に設定するアセット専用フォルダーに置いておく必要があります。

2026年6月ブログ活動のふりかえりと7月見通し

 Review of June 2026 Blog Activities and Outlook for July


I have reviewed the activities for June 2026 on the blog "Walking the Hanami River Basin" and outlined the plans for July.

At the end of May, I discovered a large-scale stratigraphic inversion within the shell midden layer on the northern slope of the Ariyoshi-Kita Shell Mound. This discovery made me realize that researching this shell midden layer is not merely an archaeological endeavor, but a geo-archaeological one that requires unraveling a complex geological phenomenon. This realization has greatly fueled my research enthusiasm and intensified my efforts to develop the fundamental 3D technologies necessary for the study.


ブログ「花見川流域を歩く」の2026年6月活動をふりかえり、7月活動を見通しました。

5月末に有吉北貝塚北斜面貝層に大規模な層位逆転現象を発見しました。これにより、北斜面貝層研究が単なる考古学研究ではなく、クセの強い地学現象の解明を伴うジオ考古学研究であることに気づかされました。研究意欲が大いに掻き立てられるとともに、研究に必要な3D基礎技術開発にも熱が入りました。

1 ブログ「花見川流域を歩く」活動と特徴

1-1 記事数

6月の記事数は35です。内訳はジオ考古学的検討記事17編、技術開発記事10編、考古学切手記事5編、その他3編です。

1-2 北斜面貝層のジオ考古学検討

層位逆転現象の発見に伴い研究意欲が刺激され、次の事柄について検討しました。

・層位的逆転現象の確認

・これまで検討してきたことの総集

・全遺物3D分布データ作成観察

・崩落層等の母材提供場所推定

・断面遺物分布ヒートマップの比較

・遺物別3D分布CT撮影動画作成観察

なお、予定していた貝層ファブリック分析は貝層断面写真が7月に入手できることになったので、それ以降に実施することとし、6月は行いませんでした。

1-3 分析技術開発

検討を深めるためには、切れ味の鋭い分析ツールが必須であることから、次の分析技術開発を行いました。

・BlenderPythonスクリプト資産の効率活用策

・自作BlenderアドオンBlenderChatGPTUI版の実装

・postgreSQL→Blender点群表示の準備

・遺物3Dデータの正本管理

・点群(メッシュ)CT撮影用BlenderPythonスクリプト作成

・pngファイルからヒートマップを作成するPythonスクリプト作成

・QGISを使った3種の疑似座標GIS解析の比較

1-4 感想

5月末に有吉北貝塚北斜面貝層に大規模な層位逆転現象を発見しました。これにより、北斜面貝層研究が単なる考古学研究ではなく、クセの強い地学現象の解明を伴うジオ考古学研究であることに気づかされました。研究意欲が大いに掻き立てられるとともに、研究に必要な3D基礎技術開発にも熱が入りました。

2 ブログ「花見川流域を歩く 自然・風景編」活動と特徴

6月の記事数は1編、早朝散歩日数は16日です。

3 2026年7月の見通し

3-1 北斜面貝層のジオ考古学検討

次の事項に取組みます。

・型式別土器情報を利用した断面間貝層対比(メイン)

・貝層ファブリック分析

・地山地形3D改良

3-2 分析技術開発

次の事項に取組みます。

・BlenderアドオンBlenderChatGPTUI版の試用と改良

・遺物3D分布データの分析技術開発改良

・postgreSQLによる正本管理システム

参考 ブログ「花見川流域を歩く」2026年6月記事 ○閲覧の多いもの


2026年6月 YouTubeに投稿した動画


2026年6月 ブログ「花見川流域を歩く」投稿記事に掲載した画像