私の散歩論

▼

ページ

▼

2026年9月25日金曜日

二枚貝殻の最近隣交差角

 Intersection Angle Between Nearest-Neighbor Bivalve Shells


For bivalve shells, I have defined the "nearest-neighbor intersection angle" as the difference in orientation angle relative to the nearest-neighbor shell, expressed within a range of 0° to 90°. This angle decreases as the distance to the nearest neighbor shortens. I believe this corresponds to the observation that, when bivalve shells are densely packed, they are often found in a bundled arrangement.


二枚貝殻について、最近隣にある貝殻との偏位角の差を0~90°の範囲で表現し、それを最近隣交差角と呼ぶことにしました。最近隣交差角は最近隣距離が短くなると小さくなります。これは二枚貝殻が密集すると、束ねられたような出土状況になることと対応していると考えます。

1 最近隣交差角


最近隣交差角の計算例

最近隣距離にある2枚の二枚貝殻の偏位角の差分を計算すると0~180°の範囲に収まる数値となります。この数値のうち90~180°の値は2枚の交差角という観点からみると0~90°に変換できるので、次のように最近隣交差角を定義しました。

2枚の二枚貝殻の偏位角の差分の絶対値→最近隣交差角

0~90°→ 0~90°

90~180°→ 0~90°(180°-「2枚の二枚貝殻の偏位角の差分の絶対値」)

2 最近隣交差角の統計


最近隣交差角の統計

QGIS統計パネル

3 最近隣交差角分布

3-1 最近隣交差角分布 等量10区分


最近隣交差角分布 等量10区分


有吉北貝塚北斜面貝層剥取断面観察記録3Dモデル

二枚貝殻の最近隣交差角ヒストグラム

30区分、色分けは等量10区分

QGISで描画

3-2 最近隣交差角分布 等間隔9区分


最近隣交差角分布 等間隔9区分


有吉北貝塚北斜面貝層剥取断面観察記録3Dモデル

二枚貝殻の最近隣交差角ヒストグラム

30区分、色分けは等間隔9区分

QGISで描画

4 メモ

最近隣交差角の分布をボロノイ多角形に色分けして見ると、貝殻の移動が斜面タイプのところ(画面右上のボロに多角形が小さい領域)では最近隣交差角が小さいところ(赤色系統)は等量10区分でみても、等間隔9区分でみても連続状あるいは団塊状になっています。これは二枚貝殻が密集すると、束ねられたような出土状況になることと対応していると考えます。二枚貝殻が台地縁から投棄され、斜面を移動する過程で二枚貝殻がソートされ、密集し、束ねられたように連続的団塊的に凝集し、そのまま最終堆積したと考えます。


0 件のコメント:

コメントを投稿