私の散歩論
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2011年1月17日月曜日
散歩タイプ
●サラリーマン時代の散歩論
散歩といっても様々なタイプがあります。人それぞれの仕方で散歩を楽しんでいます。
私も散歩の仕方は時と場合によって様々です。
かつて私は「散歩通勤」とか「散歩会議」などの提案をパソコン通信フォーラムでしたことがあります。(高年者の癖で遠い昔の思い出話がついつい最初に出てしまう。許されたし。)
「散歩通勤」とは、バスや電車の通勤経路の一部を徒歩に変えて、散歩として位置づけようとするものです。運動による健康増進効果、自然や社会の観察による情報収集、マインドを整え前向きにする心理的効果などを通勤時に意識して得ようとする活動で、自分の体験をベースにした提案でした。
「散歩会議」とは、散歩していると頭脳の回転が良くなり、発想力が活性化する体験に基づくものです。散歩しながらディスカッションすれば、より効果的効率的で高度な会議ができるという提案です。その当時、アリストテレスが逍遥派と呼ばれる由来を調べたり、京都の哲学の道に行ったりもしました。
今から思えば、その内容は間違っていないけれど「通勤」とか「会議」とかの言葉にフォーカスを当てているので、サラリーマンの体臭を強く匂わせる散歩論でした。
●散歩タイプの区分
最近の私は、散歩を次のように6つのタイプに区分しています。
1 健康増進タイプ
2 思考発想タイプ
3 気晴らしタイプ
4 交流タイプ
5 目的意識的観察タイプ
6 受身的観察タイプ
以下簡単に説明します。
1 健康増進タイプ
有酸素運動としての歩行など、主に肉体的健康増進のための散歩。高齢者や障害者のリハビリとしての散歩なども含まれる。
高機能ウォーキングシューズ、スポーツウエア、歩数計、ipodなどが道具として使われる場合がある。
2 思考発想タイプ
安全で混雑していない道を歩いて、集中した思考と豊かな発想を得るための散歩。
メモ帳と筆記用具などが道具として使われる場合がある。
3 気晴らしタイプ
室内から野外に出て、歩いて気晴らし、気分転換をして、気持ちを整えるための散歩。
ipod、ラジオなどが道具として使われる場合がある。
4 交流タイプ
道で出会う人々や散歩同行者との会話を愉しみ、コミュニケーションを図るための散歩。
愛犬などが道具として使われる場合がある。
5 目的意識的観察タイプ
目的とする対象物を観察するための散歩。例えば、野鳥や自然観察のための散歩、歴史的地物観察のための散歩など。
カメラ、地図、案内資料、双眼鏡、GPSなどが道具として使われる場合がある。
6 受身的観察タイプ
対象物を決めないで、自分が興味を引く地物や現象を探すための散歩。
カメラ、地図、GPSなどが道具として使われる場合がある。
もちろん、実際の散歩はこれらの散歩タイプの混合である場合も多いでしょう。しかし、散歩のエッセンスを抽出してみると、このような6つのタイプに分類できると考えました。
●このブログで扱う散歩タイプ
このブログで紹介する散歩は主に受身的観察タイプの散歩です。
2年程前から受身的観察をすることによって、私の散歩とその関連活動が急激に活性化し、花見川流域を自分のフィールドと感じるようになりました。
受身的観察タイプの散歩に注目する人は少ないと思います。しかし私にはこの散歩で、これまで気がつかなかった意外な情報、つまり地域の自然、歴史、社会などの生の情報を知ることができるようになりました。その結果、様々なことに興味が湧き、その興味を満足させるための次の活動もしたくなるという連鎖反応が生まれました。こうした一連の出来事から、私は受身的観察タイプの散歩が、一種の新しい趣味活動の導入ツールとして活用できるのではないかと直感するに至ったわけです。
なお、既に散歩において、地物や現象に対する興味の対象を持っている人は目的意識的観察タイプの散歩をすることが理にかなった散歩だと思います。
既にインプットされている強い興味の対象は無い、しかし何か興味を探してみたいという人にとって、受身的観察タイプの散歩は有効な方法だと思います。
写真は天戸大橋から上流方向の天戸制水門、天戸水管橋、花見川大橋を眺めた風景です。
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